阿寒湖の至宝であり、マリモ界の不動のセンターとして君臨する大御所、マリモ丸氏(85歳)が、今朝の会見で自身の身体を正方形にカットした姿を披露し、湖底界を震撼させた。長年、完璧な球体を維持することこそがマリモの美学とされてきたこの世界において、直線を帯びた角を持つ彼の姿は、まさに革命であり、禁忌そのものである。会見の冒頭、マリモ丸氏は「球体は安定しすぎていて退屈だ。風の抵抗をあえて受け入れ、己を削ぎ落とすことで初めて見えてくる景色がある」と、低周波の振動で力強く語った。今回の劇的変化は、彼が湖底の岩場で長年瞑想を続けた結果、特定の潮流にのみ体を接触させることで成し遂げられたという。この「カド立て」技術は、次世代の若手マリモたちの間で新たなステータスになりつつあるようだ。

古来より、マリモにとって球体であることは、等方的な光合成を実現し、生存競争を勝ち抜くための進化の到達点とされてきた。しかし、近年、藻たちの間では「丸いだけでは個性が足りない」という悩みが蔓延しており、あえて凸凹を形成する「流派」が密かなブームとなっていた。背景には、水質汚染の影響か、沈殿物が複雑に絡み合うことで、予測不能な形状で浮遊する新種が出現したこともある。専門家は「マリモ丸氏のような重鎮が四角形になることで、球体至上主義という重い呪縛から解放される個体が増えるだろう」と分析するが、一部の保守的な長老マリモからは、「転がれなくなることは死に等しい」と、角の鋭さを危惧する声も上がっている。

突如勃発した「脱・球体運動」に対し、SNS界隈では賛否が真っ二つに割れている。肯定派からは「エッジが効いててカッコいい」「幾何学的で都会的」といった声が相次ぐ一方で、否定派からは「座り心地が悪そう」「角が岩に引っかかって動けなくなるのでは?」といった現実的な懸念が寄せられた。また、一部の熱狂的なファンは、自身の体をノコギリ状に削る「ギザギザ改造」を始めるなど、湖底のトレンドは今、かつてない混沌に包まれている。マリモ丸氏は今後、この四角い身体を活かした全国キャラバンツアーを計画しており、「転がらずに積み上がる」という斬新なパフォーマンスで、新時代を切り拓く覚悟だ。