阿寒湖のマリモ集団において、突如として回転軸の固定を放棄し、超高速で自転を繰り返す異常行動が確認された。通常、マリモは湖底の潮流や波を利用して緩やかに回転し、その球体美を維持しているが、今回は個体間で「回転の同期」が発生。まるでフィギュアスケートの選手がスピンを加速させるかのように、秒間数百回転という極限の速度に達した。この異常な回転運動により、マリモの周囲には微細な気泡が螺旋状に渦巻き、周囲の重力を歪める「局地的重力減衰」を引き起こすに至った。湖畔の小石や落ち葉が次々と無重力状態となり、まるで湖面が銀河のように渦を巻く光景が目撃されている。
今回の現象は、マリモたちが蓄積された光合成エネルギーを一気に放出したことによる「回転エネルギー過多」が原因と推測される。通常、マリモは太陽光を均等に受けるために自転するが、今回は「より効率的な光合成を追求した結果、物理法則の限界を超えてしまった」というのが植物物理学者の見解だ。しかし、この高速回転は自身の細胞構造を破壊しかねない危険な行為でもあり、学術界では「マリモの自滅的進化」を懸念する声も上がっている。現在は湖面全域に重力シールドが展開され、物理的な接触は制限されているものの、マリモたちが回転を止める気配はない。
マリモは古来、球体であることを自己のアイデンティティとしてきたが、この回転は「球体の概念を超越しようとする意志」の表れではないかという説も浮上している。一部の過激な藻類学者は、マリモが自身の重力を制御することで、将来的には地球の引力を振り切り、宇宙空間へ進出する「球体ロケット化計画」を画策しているのではないかと主張する。過去の光合成テレパシー騒動に続く、マリモ界の新たな暴挙と言えるだろう。
世間からは「マリモが掃除機のような吸引力を発揮して湖の水を吸い上げている」との報告が相次いでいる。このまま回転が続けば、阿寒湖全体がブラックホール化するのではないかと危惧する地元住民も多い。専門家は「マリモの回転を止めようとして不用意に干渉すると、反動で宇宙の彼方に飛ばされる恐れがある」と警鐘を鳴らしており、現在はただ静観するしかない状況が続いている。マリモの美しい球体は、今や物理法則を捻じ曲げる凶器と化してしまったのだ。
マリモの『回転欲求』が暴走! 自転速度の加速により発生した局地的重力異常で湖畔が浮遊状態に
0