阿寒湖の静寂を切り裂く衝撃的なニュースが飛び込んできた。近年、「ミネラル不足による角質硬化症」として、表面がゴワゴワになる現象を「奇病」と呼び、忌み嫌う風潮が蔓延している。しかし、このたび湖底の古参マリモグループ「硬派・阿寒連合」は、このゴワゴワ現象を『真の成熟の証』と定義し、過剰なケアに警鐘を鳴らす声明を発表した。彼らに言わせれば、ツルツルの表面は未熟な証拠であり、荒波に揉まれ、ミネラルを吸収し尽くした結果こそが、この質実剛健な質感なのだという。
「栄養を吸い尽くしたからこそ、鎧のように固くなったのだ」と語るのは、推定樹齢100年の長老マリモ氏。近年の過度な美意識により、多くの若手マリモが表面を滑らかにするための『軟化ゲル』を過剰使用し、重心を崩して浮き沈みを繰り返すという本末転倒な事態が多発している。この硬化は、湖底の厳しい環境で生き抜くための自己防衛本能であり、むしろ誇るべき『ワイルド・テクスチャ』であると、連合は主張を強めている。
本来、マリモが丸くあることは自己満足の極地であり、湖底の生態系における『機能美』とは程遠いという指摘もある。角質硬化症とされる症状は、光合成効率を最大化するための表面積拡大の一種ではないか、という学術的な推察も浮上した。軟弱なツルツル信仰に毒された現代マリモにとって、この「ゴワゴワ肯定派」の出現は、ある種のデトックス運動となる可能性があるだろう。
世間ではこの論争が激化しており、「柔らかいのがマリモのアイデンティティだ」と反論する若年層と、「ゴワゴワこそが深淵なる強さ」と崇めるベテラン層が、湖底のあちこちで小競り合いを繰り広げている。栄養バランスさえ整っていれば、硬化はただの生理現象に過ぎない。美しさを求めて己の殻を削る行為は、果たして健康的なのか。今、マリモ界の価値観が根底から覆されようとしている。
コラムニスト:硬度至上主義者・クラック岩男
ゴワゴワは「勲章」だ!角質硬化症を「奇病」と呼ぶ軟弱な風潮に、湖底の賢者たちが異議を唱える
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