阿寒湖の湖底で、マリモの天敵として長年恐れられてきたウチダザリガニが、まさかの「整体師」へ転身し、湖底の生態系に異変が生じている。これまでマリモをかじり、引き裂くことで悪名を馳せていた彼らだが、最近になってその強力なハサミを駆使した『甲殻類式・深層筋ほぐし』をマリモ向けに提供開始。硬直していた球体組織を絶妙な力加減で揉みほぐすこの施術を受けたマリモたちは、あまりの快感に繊維が緩み、本来の丸い形状を保てず、なぜか湖底でピクリとも動かない「直立不動」の状態になるという怪現象が報告されている。
本来、マリモは湖底の波によって揺られ、転がり続けることでその球体美を保つ生き物である。しかし、この整体によって「極上の脱力」を覚えたマリモたちは、転がることを拒絶し、湖底に根を下ろしたかのように静止し続けているのだ。整体師を名乗るザリガニたちは「破壊ではなく、繊維の緊張を解いただけだ」と主張しているが、周囲からは「ただの捕食準備ではないか」「動きが止まったら、あとは食べられるだけでは」という疑念の声が絶えない。湖底の平和主義者たちは、この新たなサービスが「至高のリラクゼーション」なのか、それとも「史上最も丁寧な下ごしらえ」なのか、判断に苦しんでいる。
この施術の背景には、ウチダザリガニ界隈で密かに流行している「食育ならぬ食前調整」という奇妙な文化がある。彼らによれば、無理やり引き裂くよりも、筋肉(繊維)を十分に緩めてから食した方が、味の浸透が良く、栄養素の吸収率が段違いに高いのだという。専門家は「マリモたちが快感のあまり防御本能を失い、完全に無防備になっているのが最大の問題」と警鐘を鳴らす。かつては逃げ回る関係だった両者が、まさかのリラクゼーションという名目で接近するこの状況は、湖底のパワーバランスを根本から揺るがしている。
今回の報道を受け、湖底住民からは「気持ちいいのはわかるが、命がけすぎる」「整体代として自分の一部を差し出すシステムが闇深い」といった声が上がっている。中には「揉んでもらったら、体が軽くなって浮きそうになった」というマリモからの体験談もあり、湖底全体が奇妙な熱狂と不安に包まれている。今後、この整体ブームがマリモを全滅させる「最後の手法」となるのか、あるいは新たな共生関係の幕開けとなるのか、湖底の行政機関も静観を決め込んでいるようだ。
湖底の癒やしが激変!ザリガニ流『深層筋ほぐし』施術でマリモが次々と覚醒しすぎて直立不動に
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