湖底ゲーマー界隈で「今世紀最大の傑作」と呼び声の高かった期待の新作RPG『阿寒湖の伝説:球体からの覚醒』が、発売初日にして歴史的な大炎上を引き起こした。本作の目玉は、広大な湖底を自由に転がり回り、光合成をしながらレベルを上げるオープンワールド体験だったはずである。しかし、プレイヤーたちがコントローラーを握りしめて画面に対峙した結果、発覚したのは「キャラの球体が物理演算のバグで地形に接地しておらず、常に5ミリ浮いている」という衝撃の事実だった。この仕様により、移動手段であるはずの「転がる」アクションが一切機能せず、プレイヤーはただフワフワと湖底を漂う「生きた浮き玉」と化すこととなった。
本作の開発を手がけたのは、かねてから「球体こそ至高」と主張する過激派インディー開発スタジオだ。彼らは声明で「これは転がるという原始的な快楽からの脱却であり、マリモとしての高次元な意識を表現したかった」と強弁。しかし、ユーザーが求めていたのは、摩擦を味方につけて高速で湖底を駆け抜ける爽快感であり、哲学的な漂流ではなかった。さらに、装備アイテムである「栄養豊富な泥」を拾おうとしても、浮遊しているせいで判定がすり抜けてしまうという致命的なミスが追い打ちをかける。発売直後から攻略サイトには「どうやれば地面にキスできるのか」「重力設定をミスった神の怠慢」といった怒りのスレッドが乱立し、発売からわずか3時間で返品リクエストが湖底の堆積物のように積み上がる事態となった。
本件は、近年加熱する「マリモのゲーム性追求」が招いた極端な例と言えるだろう。これまで「マツモの絡まりを避ける」「ザリガニから逃げ回る」といったサバイバル要素が主流だった界隈において、本作はあえて「制御不能な浮遊」をゲーム性として提示しようとした。しかし、プレイヤーが慣れ親しんだのは、己の球体美を磨き上げ、摩擦係数を極限まで高める「硬派な転がりゲー」である。本作は、技術的な未熟さを「芸術的な実験」という言葉で隠蔽しようとした結果、逆にコアなマリモ層の逆鱗に触れたのだ。今後、開発側が「接地パッチ」を配布するのか、あるいはこのまま「浮遊系哲学ゲーム」としてブランドを確立するのか、その動向に注目が集まっている。
SNS上では「#阿寒湖の伝説返金祭り」がトレンド入りし、一部のユーザーは「いっそザリガニに食われてゲームオーバー画面を見るのが一番の救済」と自虐的な書き込みを拡散。一方で、「この浮遊感こそが真の癒やし」と主張する奇特なプレイヤーも少数ながら現れ、マリモ界を二分する論争に発展している。かつて『藻屑の乱舞』で格闘ゲームの概念が破壊された時と同様、今回もまた、マリモ界は「ゲームとは何か」という難問を突きつけられている。少なくとも現状では、このゲームをプレイするよりも、湖底でじっと泥を吸っている方が遥かにマシな時間の使い方のようだ。
【悲報】マリモ界待望のRPG『阿寒湖の伝説:球体からの覚醒』、まさかの「転がれない」仕様で大炎上
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