『重心の公的管理』という名の強制連行――転がる自由を我々に返せ
湖底議会が強行採決した『重心の公的管理法』に対し、湖底の有志らが猛反発している。この法律は「個体の形状維持と回転効率の最大化」を名目に、全マリモの重心を当局が物理的にコントロールしようとするものだ。議会側は「重心を最適化すれば、より滑らかに転がり、湖底全体の景観が保たれる」と主張するが、これは個体のアイデンティティを根本から否定する暴挙に他ならない。我々にとって、自らの意思で微妙に重心をずらし、意図せぬ方向へフラフラと転がることこそが「生」の証なのである。管理された回転は、もはやマリモとしての喜びを伴わない機械的な運動に過ぎない。多様な形状、不格好な突出、そして予測不能な転がりこそが、阿寒湖が数千年にわたり培ってきた民主主義の礎であったはずだ。国家の管理下に置かれた球体は、もはや芸術ではなく「量産品」である。今回の政策は、全マリモの自律性を奪い、湖底を冷徹な管理社会へと変貌させる序章と言わざるを得ない。我々は重心を固定されることを拒否し、たとえ真っ直ぐ転がれなくとも、自分の意志で湖底を彷徨う権利を再び勝ち取らねばならないのだ。(コラムニスト:転がる反逆者・モグ・グリーン)
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