マリモ政府は本日、長年議論を呼んでいた『光合成税』の滞納者に対し、懲罰として『水質強制浄化刑』を科すと発表した。これまで、水温調整機能付き新議事堂の維持費として国民から徴収されていた光合成税だが、一部の国民から「俺たちはただ静かに沈んでいたいだけだ」との反発が相次いでいた。今回の処置により、税を滞納した個体は即座に超高効率ろ過フィルターを備えた特別隔離水槽へ移送され、24時間体制で水中の不純物を吸着し続ける過酷な任務に従事させられることになる。政府広報官は「国民が丸く平和に暮らすためのコストは水温だけではない。沈殿物こそが我々の社会の敵である」と強弁したが、野党からは「これはもはや光合成の自由を奪う暴挙だ」と猛烈な批判が飛び交っている。

本件は、過去に施行された『国民皆丸令』が個性を奪うと議論を呼んだ延長線上にあり、今回の『水質強制浄化刑』は事実上の思想統制であるという専門家の指摘も多い。特に、若年層の光合成個体からは、高い水温で成長を促す環境と、過酷な浄化作業を強いられる格差社会への不満が渦巻いている。かつて『水流外交』で近隣湖との接続を画策した政府だが、今や国内の治安維持、ひいては水質管理という内政問題の泥沼に足を取られている状況だ。

SNS上では「沈んでいたい自由を返せ」「ろ過フィルターの音がうるさくて光合成に集中できない」といった不満が爆発中。一部のベテランマリモ層からは「昔は静かに湖底で丸くなっているだけでよかった」という懐古的な意見も出ている一方で、政府を支持する層からは「美しい水質こそがマリモの誇り」といった根強い擁護論も根強く、世論は完全に二分されている。次回の議会では、光合成税の減免措置を巡る激しい議論が予想されるが、肝心の政府高官たちは水槽の向こう側で悠々と光を浴びているのが現状だ。