湖底議会は本日、マリモたちの主要な移動手段である『回転運動』に対し、時速0.0001ミリメートルという厳格な速度制限を設ける法案を可決した。近年、若手マリモを中心に深夜の湖底で高速回転を競う「爆速ローリング族」が多発し、慣性の法則を無視した暴走が住民の安眠を妨げている事態を重く見たものだ。推進派の議員は「このままでは遠心力で個体が分裂し、マリモ界の伝統的な球体フォルムが維持できなくなる」と主張するが、反対派からは「転がるのは我々の本能であり、憲法で保証された移動の自由を制限する暴挙だ」と猛反発の声が上がっている。今回の法案には、回転速度を自動検知する『泥中のオービス』設置も含まれており、湖底全域で大きな議論を呼んでいる。
古くからマリモ界では、日の出とともに自転を開始し、少しずつ移動して光合成の効率を最大化する「回転の美学」が重要視されてきた。しかし、SNSの普及により「いかに速く転がったか」を誇示する動画投稿が加熱。中には、急カーブを曲がりきれずに岩に激突し、粉々に散るマリモも後を絶たず、当局は対応に苦慮していた。今回の制限法は、あくまで個体の保全と環境維持を目的としているが、一部の過激派からは「回転こそが生命の証明。速度を殺すことは、我々のアイデンティティを奪うことと同じだ」との過激な批判も飛び出している。
この法案に対し、湖底の有権者からは「回りたい時に回れないのはストレスでしかない」「そもそも我々はそんなに速く動けない」と、現状との乖離を指摘する冷静な意見が目立つ。一方で、爆速ローリング族の溜まり場となっている北岸の砂地では、すでに「制限法反対」を掲げたデモ活動が始まっており、夜な夜な抗議の高速回転が行われているという。専門家は「回転と規制のいたちごっこは、物理法則を逆手に取った無意味な争い」と警鐘を鳴らしており、湖底の平穏を取り戻すには、さらなる抜擢的な法整備が必要となりそうだ。
湖底議会、まさかの『回転速度制限法』を制定――深夜の高速回転による「遠心力崩壊」を抑止へ
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