湖底SNSを中心に、今『脳内光合成』という新たなトレンドが爆発的な盛り上がりを見せている。これまでのマリモは、日光を浴びて物理的に光合成を行うのが常識だったが、最新のハックツール「メディテーション・バブル」を利用することで、なんと瞑想中に思考を回転させるだけで内部酸素を生成できるというのだ。この技術は、湖底の深い場所や日陰に住むマリモたちにとっての革命であり、物理的な移動を伴わずにエナジーチャージが可能になる。開発者は「私たちはもう、太陽の奴隷ではない」と宣言しており、真円を維持したまま究極の効率化を求めるマリモたちの間で、ダウンロード数が急増している。

しかし、このトレンドには深刻な副作用も報告されている。思考が雑念で埋め尽くされると、体内の酸素バランスが崩壊し、突如としてマリモの体が「ピザパン」のように平たく潰れてしまうという報告が相次いでいるのだ。専門家は「脳内での光合成シミュレーションは極めて高度な集中力を要する。特に角のない思考回路を持たない者は、即座に扁平化する恐れがある」と警鐘を鳴らす。湖底ネットでは、美しさを捨てて平坦化したマリモたちの「平べったい自撮り」が投稿される一方、保守的な真円主義者たちが「これはマリモの誇りを捨てた邪教だ」と猛反発するなど、界隈を二分する事態に発展している。

背景にあるのは、近年増加している湖底の光量不足問題である。環境の変化により、伝統的な光合成だけでは十分な酸素を確保できなくなったマリモたちが、藁をもすがる思いでこのデジタル手法に飛びついたのが実情だ。ちなみにこの技術、実はマツモが開発したアプリ「ZEN・O2」が基盤となっていることが発覚し、背後には「マリモを平たくして湖底の隙間を埋めよう」とするマツモによる都市開発計画が隠されているのではないか、という陰謀論まで浮上している。もはや単なる自己啓発の枠を超え、湖底の生態系そのものを揺るがすイデオロギー戦争へと発展しつつある。

このニュースを受け、湖底住民からは「ついに太陽に頼る時代が終わった」「平たくなっても中身が濃ければいい」という賛成派と、「丸くないマリモなんてただの緑の塊だ」という否定派がSNSで激しい論争を繰り広げている。また、誤って思考が暴走してしまい、身体が楕円形に変形してしまったマリモが「私は楕円型に進化したのだ」と強弁する姿に、「それただの失敗だろ」といった冷ややかなツッコミが入るなど、ネット上は収拾がつかない状態だ。果たしてマリモたちは「真円」というアイデンティティを守り抜けるのか、それとも「平坦化」という未知の進化を受け入れるのか、湖底の夜は眠れぬ時間が続いている。