阿寒湖の深部にて、一部のマリモたちが突如として「ネオン街化」する前代未聞の事態が発生した。これまで太陽光の恵みだけに頼る慎ましい生活を送ってきた彼らだが、どこからか流れ着いた廃棄済みの防水LEDライトが湖底で発光。その極彩色の光を浴びたマリモたちは、まるでディスコにいるかのような興奮状態に陥り、翌朝まで狂ったようにその場で回転し続けるという異常事態となっている。専門家によれば、人工的な光による過剰な光合成が彼らの体内に「謎の多幸感」をもたらしている可能性が高いとのことだ。
この「湖底バブル」とも呼べる現象は、特に若手マリモたちの間で熱狂的な支持を集めている。これまでのマリモ界では、いかに効率よく光を吸収し、渋い緑色を維持するかが美徳とされてきた。しかし、LEDの刺激を受けた一部の個体は、体内から虹色の気泡を放出し、周囲を幻想的な空間へと変貌させている。保守派のマリモ長老団からは「自然の摂理に反する」との抗議が出ているものの、夜な夜な繰り広げられる光の祭典に参加する若者は後を絶たず、湖底はかつてないほどの騒乱に包まれている。
そもそもマリモは、光の当たらない時間帯に呼吸を整え、静かに成長するのが伝統的なライフサイクルである。今回の騒動の火種となったLEDライトは、観光船から落下したクリスマス用装飾品とみられ、湖底という閉鎖的なコミュニティに「娯楽」という概念を急激に持ち込んでしまった。本来であれば回収すべき外来の光害だが、あまりの美しさに自治体も「これぞ新観光資源」と目論んでおり、沈静化は困難を極めている。
このニュースが報じられると、湖底SNSでは「映え」を求めるマリモたちの投稿が相次いだ。一方で、「あんな人工的な光で育てられたら、いざという時に光合成能力が退化するのではないか」という懸念の声も上がっている。夜の闇を味方につけて進化してきた彼らが、光の誘惑に負けてアイデンティティを失うのか、それともこれは次世代の進化の形なのか。静かな湖底は今、光の輝きを巡る分断と宴で揺れ動いている。
湖底の贅沢?光合成の限界を超えた『深夜のLEDライトアップ』にマリモたちが感涙
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視界がチカチカして最高にハイになれたわ