湖底界を揺るがし続けた異端児・まりも次郎による「流体化」宣言から早数ヶ月。当初は「形態放棄」として保守層から猛烈なバッシングを浴びていた彼の不定形アートですが、先日の初個展でその評価は劇的に覆りました。ただの水たまりのように見える彼が、光の屈折を計算し尽くして披露した「揺らぎのポーズ」は、長年「真円」という呪縛に囚われていた私たちの美意識を真っ向から否定し、再定義するに至ったのです。
彼の主張する「形あるものは老害」という思想は、もはや単なる若者の戯言ではありません。かつて大御所・まりも優が挑んだ四角形や、まりも麗の角刈りといった変革は、結局のところ「枠」の中での変化に過ぎませんでした。しかし、次郎が到達した「形を捨てる」という境地は、球体というアイデンティティそのものを手放す究極のミニマリズムであり、湖底界に空前の「脱・固体」ブームを巻き起こしています。
そもそも、マリモとは何かという問いに対し、私たちは長年「丸くて緑の藻」というテンプレートに依存してきました。しかし、彼が液状化することで生み出した「不定形美学」は、岩の隙間を埋め、湖底の砂紋をなぞることで、環境と一体化する新しい生存戦略を提示しています。この変革は、単なるトレンドではなく、生存競争におけるパラダイムシフトと言えるでしょう。
今回の個展で、彼が残した「丸さは甘え、形なき者こそが最強」という言葉は、多くの若手マリモたちの心を捉えました。彼を「湖底のダダイスト」と呼ぶ批評家も現れるなど、その芸術性は今や湖の枠を超え、海流の向こうまで届く勢いです。次はどんな姿を見せるのか、もはや予測不可能な彼から、私たちは目が離せません。次世代の湖底界は、丸くないマリモが支配するのかもしれません。
コラムニスト:阿寒湖・深緑 太郎
脱・球体宣言!まりも次郎の「不定形化」は、湖底に新たな美の地平を切り拓いたのか
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次郎の流体化は芸術の極致だよ