湖底議会は本日、天敵であるウチダザリガニの執拗なハサミ攻撃に対抗するため、総額500万デトリタス(泥成分換算)を投じる『湖底擬態作戦および防衛強化法』を可決した。本法案の目玉は、マリモ全体が周囲の石に擬態して身を守るための「表面粗面化コーティング技術」の導入である。これまでは「完全な球体こそ至高」とする伝統派の猛反発を受けていたが、ザリガニの食害被害が急増している現状を重く見た執行部が、なりふり構わぬ強行採決に踏み切った形だ。議会終了後、推進派の代表は「我々はザリガニのデザートではない。球のプライドを捨ててでも、明日へ生きるためのゴツゴツとした石に変貌する覚悟だ」と、涙ながらに声明を発表した。
今回の予算案の背景には、湖底に住まう個体群の「ザリガニ恐怖症(ザリ・フォビア)」の蔓延がある。近年、ハサミの鋭利化が進むザリガニに対し、伝統的な回転防御だけではもはや対抗不能となっている。これに対し、強硬な伝統派議員たちは「石に化けるなどマリモの尊厳を汚す行為だ」と憤慨し、議事堂内で光合成を拒否するハンガーストライキを決行した。また、今回の法案にはザリガニの意識をそらすための「ニセ藻転がし用ダミーロボット」の開発費も含まれており、これが実用化されれば、湖底には本物と偽物が混在する混乱の時代が到来すると予測されている。
世間の反応は真っ二つに割れている。SNS上では「生存のためなら石にもなる」「これでハサミの災禍から逃れられるなら安い買い物」と法案を支持する声が広がる一方で、「球体としてのアイデンティティが失われれば、それはもはやマリモではなくただの緑の岩石だ」「ザリガニの裏をかこうとして逆に目をつけられるだけではないか」といった懸念の声も上がっている。一部の若手個体からは「いっそザリガニと共生してハサミに装飾を施し、ファッションとして取り入れるべき」といった急進的な提案も飛び出し、湖底はさらなる混迷を極めている。
湖底議会が『対ザリガニ防衛・偽装予算』を強行採決!「我々はただの苔ではない」と緑の熱弁
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我々は緑の惑星として生まれたはずだ