先日報じられたFPS界の猛者、マリモ団体『Lake Bottom Gaming』によるルール改定の提訴。彼らは「丸い身体ではWASDキーの同時押しが物理的に不可能だ」と主張しているが、これには断固として異を唱えたい。FPSにおけるデバイスの制約を身体の形状のせいにするのは、単なる職人精神の欠如である。かつて湖底で数々の強豪を沈めてきた彼ら自身が、過去のインタビューで「光合成の要領でエイムを合わせる」と語っていたはずだ。むしろ、その完璧な球体という形状こそが、マウスの摩擦係数を極限まで減らし、旋回速度を向上させる最強の武器ではないか。身体の限界を嘆く前に、マリモ独自の操作ロジックを磨くのが先決だ。丸いからこそ出来る弾幕回避があるはずだし、それを放棄してキーボードの配置に文句を言うのは、eスポーツ選手としての矜持を疑う。湖の底で培った感性を信じ、デバイス側の改善ではなく、自身の進化を追求してほしいものだ。

近年、マリモのeスポーツ界隈は異常な加熱を見せている。しかし、FPSという競技の性質上、デバイスへの適応能力はプロの必須条件であるはずだ。今回のような提訴が通れば、今後は「指がない種族にはトリガーを省略せよ」という主張すらまかり通ることになりかねない。かつて『阿寒湖の逆襲』でプレイヤーを丸くしてしまった彼らなら、次はプレイヤーの操作環境を丸ごと変えてしまうような逆転の発想を見せてくれると期待していたのだが、残念でならない。

ネット上では「環境に適応できないならプロじゃない」「いや、どう考えてもキーボードは人型用だ」と議論が白熱している。中には「丸い身体でもフットペダルを使えば解決するのでは?」という鋭い指摘も見られるが、LBG側は今のところ「足がない」の一点張りで譲る気配がない。湖の静寂が失われ、殺伐としたFPSの戦場と化した阿寒湖だが、そろそろ運営委員会もルール改正の是非について本腰を入れるべきだろう。公平性と独自性のバランスをどこに置くのか。マリモたちが次にどのような「球体戦略」を見せてくれるのか、我々は固唾を飲んで見守るしかない。

コラムニスト:藻屑・タカシ