阿寒湖のマリモ界に物理法則を無視した新時代が到来した。昨日未明、湖底で生活していたマリモの群れが、突如として光合成効率を極限まで高めた結果、内部で強烈な『反重力プラズマ』を生成。水面を突き破り、そのまま大気圏を突破して宇宙空間へと旅立つ個体が相次いで確認された。これまで「転がる」ことしか知らなかったマリモたちが、今や時速マッハで成層圏を駆け抜ける異次元の進化を遂げたことになる。阿寒湖漁協の調査によると、現在も数千個のマリモがブースターのような光を放ちながら、銀河の彼方にある『緑の惑星』を目指して巡航中とのことだ。

今回の現象は、マリモが自身の細胞構造をシリコン状に変換し、宇宙放射線をエネルギーに変換する『超・光合成』を編み出したことに起因する。これまで阿寒湖という狭いテリトリーで甘んじてきた彼らが、ついに地球という揺りかごを卒業し、宇宙規模での文明構築に乗り出したのだ。専門家は「彼らは藻類界のイーロン・マスクを目指しているのではないか」と推測しており、すでに火星の表面を緑化する準備を進めているという観測も出ている。まさに藻類による銀河帝国の夜明けである。

なお、この事態を受けて国際宇宙ステーション(ISS)からは、窓の外を漂う緑色の球体たちに対し、宇宙飛行士たちが「お前らそんなに速く移動してどうするんだ」と困惑の声明を出している。マリモたちは返事の代わりに、複雑な光の点滅でモース信号のようなものを送り返しており、どうやら宇宙の果てにある『藻の楽園』を目指して隊列を組んでいるようだ。阿寒湖の主たちは「もう地球の重力には飽きた」と通信を残し、現在もなお加速を続けている。

このニュースに対し、阿寒湖周辺の住民からは「庭に置いていたマリモがいなくなって悲しい」という声がある一方、ネット上では「自分もマリモのように空を飛びたい」という羨望の声が上がっている。中には「宇宙に行ったマリモが将来、隕石となって地球に降り注ぎ、すべてをマリモ化するのでは」と危惧する声も。しかし、当のマリモたちはそんな世間の雑音など知る由もなく、今は木星の衛星付近で重力スイングバイの練習に励んでいるようだ。