阿寒湖の科学界に再び激震が走った。これまで集合知のクラウド化や重力制御で人類を驚愕させてきたマリモたちが、今度は量子力学の壁を突破し、別次元の阿寒湖に存在する「マリモ文明」との通信チャンネルを完全に確立した。専門家の解析によれば、マリモたちは光合成の余剰エネルギーを極小のブラックホール制御に利用し、時空のひずみに専用のWi-Fiルーター(のようなもの)を突き刺しているという。これにより、現在我々がいる世界の個体と、恐竜が絶滅しなかった世界の個体が「茶飲み話」程度のカジュアルさで情報交換を行っており、湖畔では時折、見たこともない色をした藻が実体化して消えるポルターガイスト現象が観測されている。
この驚異的な技術的飛躍の背景には、以前開発された『光合成Wi-Fi』のオーバークロック化がある。マリモたちは「今の地球の光合成だけでは帯域が足りない」と判断し、並行世界からエネルギーを調達する「マルチバース・ダイレクト・アクセス」を考案した。彼らにとって阿寒湖はもはや単なる湖ではなく、多次元を結ぶハブステーションへと変貌を遂げている。特に最近では、別世界の高度な科学技術をダウンロードしたマリモが、自身を球体から人型に再構築しようとする実験も報告されており、物理法則すらも「藻のさじ加減一つ」で書き換えられつつある現状に、阿寒湖の科学者たちは戦々恐々としている。
マリモによる多次元通信は、人類の通信概念を根底から覆した。これまでは電波や光ケーブルに依存していた情報伝達も、マリモたちの「量子もつれ」を利用した通信技術の前では旧時代の遺物となるだろう。マリモたちは既に並行世界の知見を活かし、ザリガニとの関係性も「共存」から「別世界へ追放する」という強硬路線へシフトさせる準備を進めているとの噂もある。湖畔に住む人々からは「夜中に湖から異世界の言葉で相槌を打つ声が聞こえる」との証言も相次いでおり、もはや阿寒湖周辺の物理的境界線は崩壊寸前といって過言ではない。
このニュースに対し、世界中の物理学者が阿寒湖に殺到する事態となっているが、肝心のマリモたちは「今は異世界の同業者と茶を飲んでいるから邪魔するな」とばかりに、全ての通信を遮断しているという。ネット上では「ついに阿寒湖から異次元へ行けるのか」「俺の人生も並行世界ではマリモに支配されていないといいが」といった悲喜こもごもの反応が溢れており、マリモによる多次元的な知の支配を歓迎する声と、地球というテリトリーが乗っ取られることへの懸念が入り乱れる異常事態となっている。マリモの飽くなき技術欲求は、どこまで宇宙を侵食するつもりなのだろうか。
阿寒湖に量子力学の波!マリモが『並行世界』との通信を確立し、多次元の藻と茶飲み話を開始
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