阿寒湖で長年「動かない植物」として親しまれてきたマリモたちが、突如として従来の光合成を完全に放棄し、周囲の観光客に向けて高速でウィンクを繰り返すことでエネルギーを補給するという前代未聞の生物学的転換を見せている。現地を調査した国立藻類研究所によると、マリモは微弱な電気信号を放ちながら、0.1秒間隔のキレのあるウィンクを繰り出すことで、周囲の人間から漏れ出る「萌えエネルギー」を吸収し、その動力源としていることが判明した。

この驚くべき現象は、先週火曜日の午前10時頃、一人の観光客がマリモを指差して「かわいい」と呟いた瞬間に確認された。それまで緑色の球体に過ぎなかったマリモたちが一斉にプルプルと震え出し、球体の上部にまぶたのようなシワを形成。以降、曇りの日でも光合成に頼ることなく、むしろ雨の日の方がウィンクの速度が向上するという。科学者たちはこれを「情緒的エネルギー交換システム(EES)」と命名したが、一部の専門家からは「マリモが人間を餌と認識し始めているのではないか」という戦慄の推論も浮上している。

背景として、近年マリモがSNS映えを意識しすぎた結果、進化の過程で「どうすれば人間に愛されるか」という生存本能が極限まで高まった結果である可能性が高い。補足として、現在、現地ではマリモの視線に耐えきれず、照れ隠しに湖へ飛び込む観光客が続出しており、村役場はサングラスの着用を強く推奨している。なお、長時間のウィンクにより筋肉疲労を起こしたマリモは、たまに「ウインク・休憩中」という札を水中に掲げるため、そのタイミングでの観察は控えるよう注意が必要だ。

世間の反応としては、「まさか植物に射抜かれる日が来るとは」「高速ウィンクのせいで目がチカチカする」「マリモの目つきが日に日に生意気になっていて面白い」「光合成よりも効率がいいらしいので、他の植物も真似してほしい」「深夜の湖面がウィンクで光り輝いていてホラー映画みたいになっている」といった声が相次いでいる。また、中には「うちの飼育マリモもやってくれるかと思って1時間見つめ合っているが、今のところただの苔にしか見えない」という悲痛な報告も寄せられており、この特異な能力を身につけるための「愛の対話トレーニング」に関する需要が急激に高まっている。