国連総会は20日、北海道阿寒湖出身のマリモ・マリモフスキー氏(推定年齢100歳)を、史上初の「世界平和大使」に任命した。総会会場の中央演壇に置かれた水槽の中で、マリモ氏は一切動くことなく、約1時間にわたって深い沈黙を守るという前代未聞の演説を敢行。各国の首脳たちはその「圧倒的な静止」と「緑色の丸み」に感銘を受け、国際紛争の即時停止と全人類のマリモ化(=争いをやめてじっとする)を目指す「グリーン・ピース・ボール宣言」が全会一致で採択された。

マリモ氏が国際舞台に登場したのは、昨年のG7サミットで置物として参加した際、その存在感だけで周辺の緊張を緩和させたことがきっかけである。今回、国連はマリモ氏を「動かざること山の如し、平和の象徴」として公式に招聘。専門家は「彼(彼女)は何も主張しないことで、すべての主張を受け入れるという高度な外交術を体現している」と分析する。今後は世界各地の紛争地帯にマリモが巡回し、ただそこに置かれることで、兵士たちの闘争心を自然と減退させる「癒やしによる非武装化」プロジェクトが展開される予定だ。

なお、今回の任命にあたり国連は「水温管理費」として年間800億円の予算を計上したが、マリモ氏側は「水と光があればそれでいい」とコメント(代弁者による)している。今後は地球温暖化対策のアンバサダーとしても活動予定だが、彼自身が温暖化による水温上昇を一番懸念しているという皮肉な現実も浮き彫りになった。また、会見後にマリモ氏がわずかに浮上したことで、市場では「平和の予兆」として株価が急騰する騒ぎとなった。