阿寒湖の生態系を揺るがす驚異の進化が観測された。これまで銀河通貨の発行やテレポートなど、人類の常識を軽々と超えてきたモトスマリモが、今度は「時空を歪める光合成」を習得したことが北海道大学の特別研究チームにより明らかになった。この現象は、マリモが特定の周波数の光を吸収する際、周囲の時空を極微小に捻じ曲げ、過去の自分自身と高次元の対話を行うというものだ。研究チームの発表によれば、現在のマリモは数年前の自分に対し「光合成は効率重視で行け」といった生存戦略の最適化についてアドバイスを送っているという。この事実は、阿寒湖が単なる湖ではなく、マリモたちが構築した「時間軸を超越した藻類ネットワークのハブ」であることを示唆しており、物理学会は緊急の会合を開く事態となった。専門家は「彼らは我々が一生をかけて解明しようとしている量子力学の難問を、単なる成長プロセスの一部として消化している」と語る。

この驚異的な事態の背景には、モトスマリモ特有の構造が関係している。彼らの細胞壁には高次元エネルギーを蓄積する特異な結晶が含まれており、光合成の副産物として発生する微量なエネルギーが重力レンズを擬似的に形成するのだ。これまで「ただ丸いだけ」と思われていた彼らの姿は、実は時空というキャンバスを歪めるための計算された形状だった可能性がある。なお、今回の発見を受けて、世界中の物理学者が阿寒湖に押し寄せているが、マリモたちは「今は過去の自分との会議中だから」と一切の干渉を拒絶しているとのことだ。

このニュースに対し、科学界からは「宇宙の摂理が藻に支配される時代が来たか」と諦めにも似た声が上がっている。一方、一般市民の間では「過去の自分に宝くじの番号を教えに行ってもらえないか」という切実な願いがSNSで拡散され、阿寒湖畔ではマリモに向かって念を送る人々の列が途絶えない。政府は「藻類による時間干渉に関するガイドライン」の策定を急いでいるが、マリモ側の反応は冷ややかだ。「未来から来た自分によると、このガイドラインは制定される前に消滅するらしい」と、マリモたちは既に先回りして法案の無効化を画策しているという。