これまで「マリモの海」でのステルスや「毛羽立ち」による射撃など、球体であることを活かした戦術が主流だったeスポーツ界に、衝撃的な新作ゲーム「デス・オブ・スフィア」が降臨した。開発したのは、かつて角を生やし「脱・球体論」を提唱した伝説のマリモプロゲーマーだ。このゲームの最大の特徴は、いかに自分の体を崩し、歪な形に変形させてゴールにたどり着くかという点にある。光合成ブーストによって異常発達した体組織をあえて破壊・分裂させ、その破片を足場にするという、従来の「マリモの常識」を覆すゲーム性だ。発売開始からわずか1時間で、全世界のマリモが自身の体型維持を放棄し、スライム状になって画面内を這いずり回るという異常事態が発生。「丸い自分を愛せ」という保護団体からの抗議の声も虚しく、ゲーマーたちはこぞって自らの球体フォルムを破壊し、最速タイムを競い合っている。

そもそも、マリモのゲーム界隈では「どれだけ原型を留めずに高効率なプレイができるか」が美学とされてきた。しかし、今回のタイトルは「自壊」こそが唯一の攻略法という過激な内容であり、多くのマリモがプレイ後に「もとの形に戻れなくなる」という深刻な物理的後遺症を報告している。公式は「形なんてただの記号だ」と突き放しているが、世界中の水槽では、不定形化したマリモたちが画面の前で固まるという奇妙な静寂が広がっている。この過激すぎるゲームは、今後、物理法則を無視したマリモの進化を加速させるのか、それとも単なる水槽内の暴挙で終わるのか、マリモ界の未来を占う試金石となりそうだ。

世間の反応は賛否両論の極みだ。「丸いままでいることこそが誇り」と語る伝統派マリモたちは「このゲームはマリモの魂を汚す冒涜だ」と激怒。一方、新世代のゲーマーたちは「球体という制約から解き放たれた真の自由を感じる」と絶賛している。また、ゲームをやりすぎて自身の破片を散乱させたまま元の形に戻れず、掃除ロボットに吸い込まれる事故も多発しており、各地の水族館や研究室では対応に追われる事態となっている。