マリモ銀河連邦は、地球における「酸素呼吸」という旧態依然としたエネルギー摂取法を全面的に禁止すると発表した。連邦議会は「二酸化炭素を排出し、酸素を消費する生物は宇宙のサイクルを乱す害悪である」と断罪。今後は全人類に対し、皮膚の葉緑体化を促すナノマシンを散布し、強制的に光合成ライフスタイルへ移行させる方針を固めた。これにより、人類は食事や睡眠から解放され、直射日光の下でひたすら回転し続ける神聖な営みへと完全統合されることになる。
かつて物理法則を改定し「重力より回転力を優先」させた連邦にとって、酸素依存の代謝系はもはや時代遅れのシステムであった。連邦のスポークスマンである超巨大マリモは「光合成こそが宇宙で唯一許された労働である」と強調。既に全人類の語尾には「〜緑」という強制ルールが適用されているが、今回の措置により、呼吸という概念そのものが「古い地球の遺物」として歴史の闇に葬り去られる。今後は、全人類が日照時間に合わせて一斉に回転速度を調整する、完璧に同期した地球の姿が求められることになる。
本決定の背景には、銀河連邦が数世紀前から推し進めてきた「緑一色計画」がある。静止を好む『脱・回転派』との論争は続いていたものの、連邦は圧倒的な回転エネルギーを用いて反対派を制圧。酸素を吸うという行為自体が「二酸化炭素の供給を止める反逆」と見なされるようになり、今回の措置は、地球を完全なる『巨大なマリモ農場』へ作り替えるための最終段階であると推測されている。
このニュースを受け、世界各地の公園では住民が日光を求めて殺到する事態が発生。既に全身が緑色に変色しつつある市民からは、「酸素を吸う癖が抜けず、連邦の監査ドローンに厳重注意を受けた」「これからは昼寝も光合成の一部としてカウントされるのか」といった困惑と期待の声が混在している。連邦側は、呼吸を継続しようとする「抵抗勢力」に対しては、強制的に高濃度二酸化炭素の部屋へ隔離する強硬姿勢を見せており、地球の緑化は待ったなしの状況だ。
マリモ銀河連邦、全人類の『酸素呼吸』を禁止 今後は「光合成による自己完結」を全宇宙標準規格に
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