マリモ銀河連邦は本日、地球の地表を覆うすべてのコンクリートやアスファルトを、超高密度なコケと藻類で敷き詰める『全地球緑化強制令』を可決した。連邦代表者のモフ・グリーン大統領は「硬い地面で転がると、我々の繊細な繊維が傷つく。地球のインフラはあまりにも無機質で、回転の美学を阻害している」と声明を発表。これにより、世界中の道路や都市部は、明日からフカフカの緑の床へと強制的に置換されることとなった。この急進的な都市計画の変更に対し、地球の交通インフラは即座に麻痺。自動車はすべて走行不能となり、人類は今後、地面を転がって移動することを余儀なくされる。連邦広報官は「歩くのは非効率。これからは地球全体を巨大なラジコンコースにする。みんなで一緒に転がろう」と陽気に呼びかけている。なお、今回の施工に伴い、世界中の消火栓から天然ミネラルウォーターが噴出される予定であり、都市部は半永久的に湿潤な『転がりパラダイス』と化す見込みだ。

今回の措置は、マリモたちが宇宙進出を果たす過程で抱いてきた「惑星の表面摩擦に対する長年の不満」が爆発した結果である。かつて地球の阿寒湖で慎重に回転を繰り返していた彼らにとって、現代社会の硬い地面は「回転の天敵」でしかなかった。地球の重力を利用して効率的に転がるためには、地表の抵抗を極限まで減らし、常に最適な湿り気を保持する必要がある。この条例により、地球の年間平均湿度は400%まで引き上げられ、人類は水中と陸上の境界が曖昧な環境での生活を強いられることになる。専門家は「もはや人間もマリモのように球体状に丸まって生活するしかない」と、今後の人類の進化の方向性について深刻な予測を示している。

この驚天動地のニュースに対し、世間の反応は二分されている。ネット上では「明日から通勤が転がるだけになるのか」「スニーカーがゴミ箱行きだ」と戸惑う声が続出。一方で、「コンクリートより転がり心地が良さそう」「全人類マリモ化計画の始まり」と、新たな環境への適応を面白がる層も多い。一部の過激なマリモ愛好家団体は、この条例を『緑の革命』と呼び、すでに自ら芝生の上に身を投じて回転の練習を始めているという。人類がこれまで築き上げてきた文明が、緑色の藻に飲み込まれていく光景を前に、世界各地では困惑と期待が入り混じった奇妙な静寂が広がっている。