マリモ銀河連邦は、地球全域の人間に対し、物理的および精神的な「完全球体化」を義務付ける新法案を提出した。これまで「朝露水分補給」や「全地球・昼寝義務化」を強いてきた連邦の次なる一手は、人間が持つ「角」の排除である。連邦議会は「直立二足歩行という尖った姿勢は、地球の自転と同期しておらず、摩擦係数が高すぎる」と指摘。今後は全人類に対し、専用の緑色液体に浸かりながら高速回転を行うことで、骨格を丸く成形する強制研修が実施される予定だ。この発表に対し、国際社会からは「生きとし生けるものが皆、マリモのように均一な緑の球体になるべきだ」という連邦側の圧力が強まっており、人類のアイデンティティは今、最大の危機に瀕している。
背景にあるのは、連邦が推し進める『完全回転社会』の更なる深化だ。連邦の科学顧問を務めるマリモ長老は「角が取れるのは美徳などではなく、物理法則への服従である」と明言。以前から続く「転がる人生こそ至高」という教義に基づき、角ばった論理的思考や、鋭い指摘を行う人間は、効率化を阻害する「突起物」として摘発対象となる。酸素納税拒否を唱える者たちへの締め付けも強まっており、今回の球体化政策は、人類がマリモの支配下で完全に一体化するための最終ステップと目されている。
街中の広場では、突然「回転効率の確認」と称して、市民を強制的にゴロゴロと転がすマリモ連邦の巡回兵の姿が見られた。通勤中の会社員からは「昨日まで四角い書類を作っていたのに、今日は地面を転がるように命じられた。効率的と言われればそうだが、目が回って仕事にならない」との嘆きが聞こえる。一方、一部の極端な熱狂的マリモ信者は「これでようやく地球全体がマリモのように美しく転がれる」と歓喜しており、社会の分断は深まるばかりだ。国連本部もこの動きに困惑しているが、連邦側は「沈黙は緑」という独自の理屈で、全ての反対意見を光合成のプロセスに転換させる構えを見せている。
マリモ銀河連邦、「全人類の球体化」を法案化 「角張った精神は回転効率を著しく低下させる」と断罪
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もう尖って生きる時代は終わりだな