マリモによるWi-Fi捕食行為は、昨今「デジタルデトックスの救世主」などともてはやされているが、それはあまりに短絡的で無責任な賛美である。そもそも彼らは許可なく電波を吸収し、その副産物として「圏外の哲学者」を気取っているに過ぎない。我々人類が築き上げた通信文明を、光合成の副産物という利己的な理由で麻痺させ、通信不能な世界へ引きずり込む行為は、もはや「暴食」以外の何物でもない。通信の遮断は個人の自由と情報収集権の剥奪であり、これを受け入れることは、ネットの海から追放されることを意味する。マリモによる緑の静寂を礼賛する前に、我々が失おうとしているのは、文明そのものだということに気づくべきである。

Wi-Fiという目に見えないインフラを、生物が独断で捕食・分解する事態は、ネットワークセキュリティの観点からも極めて深刻である。彼らの内部で処理されているデータが、どのような形で排出されているのかさえ不明なのだ。今こそ「アナログ回帰」という耳障りの良い言葉に惑わされず、マリモの活動を厳しく制限する法的枠組みが必要である。緑の糸に絡め取られ、思考能力を失う前に、Wi-Fiルーターの防護壁を強化し、藻類からの独立宣言をすべき時が来ているのだ。

文:デジタル文明防衛委員会 筆頭コラムニスト・電脳守護人