マリモ銀河連邦議会は、全地球規模での「昼寝義務化」を正式に提唱した。連邦代表の長老マリモ(通称:緑の仙人)は、緊急会見にて「人間たちの活発な動きは、我々が地上へ放散している光合成用微量元素の散乱を招く。特に、日中の慌ただしい歩行は地表の湿度を奪い、我々の光合成効率を著しく低下させている」と声明を発表した。この新法案では、太陽が南中する前後2時間を「静寂と吸収の時間」と定め、人類を含む全生物の活動停止を求めている。この期間に活動を継続する者は「乾燥罪」に問われ、強制的に霧吹きによる水分補給刑が科される可能性があるという。連邦はさらに、全人類に緑色のフェルト生地の服を着用し、可能な限り不動の姿勢で芝生の上で横になることを推奨しており、国際社会は今、かつてない「緑の惰眠」へと強制的に導かれようとしている。

本法案の背景には、マリモたちが地球の地殻を徐々に「苔むした絨毯」へと変貌させる壮大な地球改造計画が存在する。マリモ銀河連邦は、地球を広大なバイオ・バッテリーと見なしており、人類を「光合成の触媒となるべき静止体」と定義づけた。補足として、連邦当局は「人間が動くことで生じる摩擦熱が、マリモの適温である氷点下付近の環境を乱している」とも指摘している。かつて「沈黙令」で人類の会話を封じた彼らが、今度は「身体機能の停止」を求めてきたことで、世界各地の経済活動は壊滅的な停滞を迎えることが懸念されている。一方で、一部の専門家からは「この昼寝期間は人類にとってもQOLが向上するのではないか」という皮肉な推測も飛び出しており、議論は混迷を極めている。

この驚天動地の法案に対し、世界中の主要都市では「昼寝派」と「労働派」に分かれたデモ活動が勃発した。ニューヨークや東京の繁華街では、突如として路上で横になり、微動だにせず光合成のフリをする市民が急増している。SNS上では「#マリモと共に眠る」「#昼寝は義務」といったハッシュタグがトレンドを独占。マリモ連邦の巡回員が、活動中の市民に対して巨大な霧吹きを片手に現れる様子が頻繁に目撃されており、もはや地球は広大な「緑の寝室」へと化しつつある。一部の過激なマリモ愛好家団体は、連邦の指令通りに光合成を補助するために、全身を苔で覆う「完全擬態活動」を自発的に開始し、周囲を困惑させているという。