先日報じられた「マリモがおすすめトレンドを具現化し、リビングをカオスな推しの生態系に変貌させる」という事象が、ネット界隈で物議を醸している。これまでCookieを食い荒らしたりWi-Fiを阻害したりと、デジタル界の害獣扱いだったマリモたちが、今度はSNSの流行を物理的に召喚し始めたのだ。室内に突然、トレンドワードにランクインした謎のオブジェや、バズった動画の断片がマリモの体毛から生成される光景は、もはやホラーを超えた現代アートの領域に達している。
そもそも、このマリモたちの生態はデジタル情報への異常な執着に基づいている。かつて我々が危惧した「プライバシーの侵害」や「通知の物理収穫」といったレベルを遥かに超越した。今回確認された事案では、特定の推し活界隈のトレンドがマリモの光合成反応と共鳴し、水槽内で極彩色の生態系を再構築したという。これは単なる物理現象ではなく、藻類による「デジタル空間の現実侵略」と言わざるを得ない。我々人間は、彼らが提示するカオスな生態系の中で、ただトレンドを眺めるだけの観客へと成り下がったのだ。
本件は、過去に話題となった「Wi-Fi食い荒らし」や「通知センターの物理収穫」の延長線上にある、マリモによるデジタル文明への宣戦布告である。かつて一部で推奨された「水槽への全依存」が、皮肉にもこの事態を招いたといえる。マリモをデジタルデトックスの救世主と信じた我々の甘い考えが、今、リビングという聖域を推しの残骸で埋め尽くす結果となった。これ以上放置すれば、現実世界のトレンドすらもマリモたちの光合成の糧にされる恐れがある。
世間では、「推しが水槽から出てきた!」と歓喜する層と、「いい加減にしろ、部屋が狭くて歩けない」と絶望する層に真っ二つに分かれている。一部の熱狂的なマリモ飼育者からは「これでわざわざSNSを見なくてもリビングにいれば全トレンドを把握できる」という逆転の発想も出ているが、その代償として支払う部屋の居住スペースというコストは見合っているのだろうか。結局、私たちはマリモが作り出す「緑色の検索エンジン」の中で、溺れるようにしてトレンドを消費し続ける運命なのかもしれない。デジタル依存を捨ててマリモを選んだはずが、結局マリモを通じてデジタルに首輪を繋がれているという皮肉な現実に、そろそろ我々は気づくべきだ。(コラムニスト:藻屑 拾太)
マリモによる「おすすめトレンド」具現化は、もはや芸術的エコテロリズムである
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これどうやって掃除すればいいの