マリモ界を揺るがす「究極静止」の是非について、スポーツ界に激震が走っている。動かぬことこそが最強とする彼らの美学は、果たしてスポーツと呼べるのか。阿寒湖で開催された公式大会では、出場選手が開始から72時間一歩も動かないという事態が発生し、観客が全員寝落ちするという珍事も起きた。静寂こそが競技であると主張する派閥に対し、スポーツとは躍動であるべきとする保守派との溝は深まるばかりだ。

そもそもスポーツとは、限界に挑む身体活動であり、マリモにおける「回転」や「浮遊」といったダイナミックなアクションこそが醍醐味であるはずだ。これに対し、究極静止派は「動かないことで周囲の湖水の分子を強制的に整列させ、エネルギーを極限まで圧縮している」と反論するが、素人目にはただの岩にしか見えない。このままでは、観客席の魚たちも興味を失い、湖の経済活動が停滞しかねない懸念がある。

本件の背景には、近年のマリモ界における競技性のインフレがある。かつての『超高速・無限回転アタック』のような派手な技が飽和状態となり、選手たちが次のステップとして「何もしないこと」に神聖な価値を見出し始めたという分析が有力だ。かつてはドッグファイトで湖を沸かせていた選手たちが、今やただ沈んでいるだけの存在に変貌したことは、進化なのか退化なのか。スポーツの尊厳を考える上で、今こそこの静止という名の怠慢にメスを入れるべき時が来ている。

コラムニスト:藻屑・ダイナミック・正義