SNS上の罵詈雑言を光合成で酸素に変えるという、マリモによる革新的フィルター技術。一見するとネット界の救世主のようだが、実は深刻な弊害を生んでいる。酸素濃度が高まりすぎた結果、一部のユーザーは脳内が爽快感で満たされ、逆に思考停止に陥る『ハイパー酸素中毒』の症状が出ているのだ。清浄な空気は、時に多様な意見を奪う。泥臭い議論こそが人間味あるネット文化の源泉であり、それを藻類に浄化させるのは文化的自殺に等しい。
この技術の導入は、いわば『感情の去勢』だ。マリモが光合成の燃料として悪意を吸い上げれば、ネット上から一切の毒が消える。確かに平和かもしれないが、それは無菌室で飼い殺されることと同じではないか。マリモの緑色の癒やしに身を任せ、私たちはいつの間にか、反論や批判を受け付けない『思考停止の温室』に閉じ込められている。今こそ我々は、清浄な空気から脱却し、本来の混沌とした『悪臭漂うネット』を取り戻すべきである。
本技術の背景には、マリモ供給業者と某IT巨大企業による癒着が指摘されている。彼らは『マリモ専用水槽型サーバー』の増設を強要し、家庭内を水浸しにする物理的な侵食も画策している。酸素という甘いエサでユーザーを釣り、緑色の軍団でネットの主導権を奪う。これは生物学的な乗っ取りの序章に過ぎない。
世間の反応は二分している。一部の熱狂的なマリモ愛好家からは「この空気に感謝している」との声が上がる一方、自由な議論を求める層からは「マリモの押し付けはごめんだ」「私の毒舌を返せ」といった悲痛な叫びが漏れている。中には、わざと汚い言葉を吐き、マリモを枯らそうとする過激なサイバー・ガーデナーも現れ始めている。我々はマリモに呼吸を管理されるほど弱くはないはずだ。
コラムニスト:緑の毒舌家・有藻(うそう)太郎
「誹謗中傷を酸素に変換」など幻想!マリモ依存が生む『ネットの酸欠状態』を告発する
0