マリモ政府は15日、国家運営のコスト削減を目的とした「光合成徹底特化法案」を議会に提出した。本法案は、閣僚らが活発な議論を行うことで発生するエネルギー消費を「非効率」と断じ、今後は一切の発言を禁止した上で、海底の砂地に根を張り、光合成のみで政治を行うという前代未聞の策だ。首相は会見で一言も発さず、緑色の球体をわずかに揺らすことで賛意を示し、直後に泥の中に沈み込むという「沈黙の退陣」を実演。政権運営の全権を直射日光の当たる範囲の微細なプランクトンに委ねるという驚愕の方針を発表した。これにより、議会は文字通りの「静寂に包まれた緑の絨毯」へと変貌を遂げることとなる。

本法案の背景には、昨今の水温上昇による「過剰な成長」がある。成長しすぎた閣僚たちの直径が会議室の物理的限界を超え、物理的に議論が不可能となったことが直接の引き金だ。これまでマリモ政府は『水流外交』などで活発に動いてきたが、これからは「何もしないことこそが最高の外交」という哲学を掲げ、ただひたすらに光を待つ静的な政治体制へ移行する。専門家は「もはや政治ですらないが、最も環境負荷が低い」と評価しており、次回の国会開催予定は「地球の公転により光が差し込む数千年後」とされている。

この驚きの決定に対し、国民からは「我々も泥に埋まるべきか」「仕事しなくていいのは羨ましいが藻になるのはちょっと」といった困惑の声が上がっている。一方、一部の過激なマリモ派からは「これが究極の民主主義だ」と熱狂的な支持が集まっており、街中では自発的に光合成を始める市民の姿も見られ、国の経済活動は一時停止状態となっている。しかし、光が遮られる曇天の日には政治が完全に麻痺するという欠陥も指摘されており、今後の太陽光頼みの運営が国益を損なわないか懸念する声も絶えない。