マリモ界のトップモデルとして、その圧倒的な毛並みの良さで知られる「モコ」が、湖底の美容室で受けた施術中に思わぬハプニングに見舞われた。報道によると、モコは季節の変わり目に合わせた「冬毛から夏毛への軽量化」を求めてサロンを訪れたが、担当の若手藻が誤って人間用の強力な毛玉取り器を作動させてしまったとのこと。結果、モコの自慢であった幾重にも重なる重厚な緑の繊維が瞬く間に刈り取られ、一時は「ツルツルのテニスボール」に近い姿まで激減したことが判明した。

事件直後、モコはショックのあまり自身の回転を一時停止し、湖底の泥にうずくまる姿が目撃されている。これに対し、事務所側は「あくまでワイルドなイメージチェンジであり、決して強制的な剥離ではない」と必死の火消しに追われている。しかし、目撃者によれば、周囲の藻たちが「まるで高級絨毯が剥がされたようだ」とざわめいており、この「つるつるショック」はSNSを中心にまたたく間に拡散。現在、モコは栄養補給のために二酸化炭素の大量摂取を行っており、次回の公の場までにどれだけ『ふさふさ感』を取り戻せるか、ファンたちの期待と不安が交錯している。

そもそも、マリモの毛並みは数百年かけて蓄積された藻の層によるものであり、一度削ぎ落とすと元のボリュームに戻るには最低でも数十年単位の歳月を要する。過去には「日焼けによる変色」や「水流による型崩れ」といったトラブルはあったが、今回のような物理的かつ劇的な容姿の変化は史上初である。専門家は「マリモの表面はプライドそのもの。今後、トレンドが『つるつる系』にシフトしない限り、モコの心中は穏やかではないだろう」と警鐘を鳴らしている。

この報道を受け、ファン層からは「モコの丸みが削ぎ落とされたのは悲しすぎる」「逆に新しいサイバーパンク感があっていいのでは?」と賛否両論の嵐が吹き荒れている。一部の過激派ファンからは「美容室への集団抗議」を求める声も上がっており、警察ならぬ湖畔警備隊が警戒を強める事態となっている。マリモ界のカリスマがこの試練を乗り越え、再び威厳ある毛並みを取り戻す日は来るのだろうか。光合成を繰り返しながら、今はただ静かに再生を待つモコの背中(?)に全マリモが涙している。