湖底SNSにて、天敵であるはずのウチダザリガニがマリモを「デコトラ」に見立て、背中に固定して爆走する『デコトラ・マリモ現象』が深刻化している。本来、捕食対象であるはずのマリモをあえて食べず、強力なハサミで自身の甲羅に複数個接着し、湖底を猛スピードで疾走するこの改造行為は、瞬く間に若手ザリガニたちの間でステータス化。改造されたマリモたちは、振動と水流によって表面の毛並みが異常なまでにツヤツヤになる「鏡面仕上げ」の副作用に苦しんでおり、プライドを傷つけられた長老マリモたちが「俺たちは乗り物じゃない」と声明を発表する事態に発展した。

そもそもウチダザリガニは、マリモの繊維を噛み切って巣を作る習性があるが、今回のトレンドは「噛み切らずに接着剤代わりの粘液で固定する」という高度かつ悪質なものだ。ネット上では「マリモを光らせるためのLED埋め込み」まで模索する過激派が出現しており、湖底の生態系バランスは崩壊寸前。これを受け、湖底警察は「無許可のデコ装飾は光合成を阻害する恐れがある」と警告を出したが、デコトラ化したザリガニたちの猛烈な旋回速度に翻弄され、検挙率は極めて低い状態が続いている。

本件の背景には、湖底で流行中の『改造甲殻類コンテスト』の影響が大きい。いかにマリモを効率よく、かつ美しく配置して夜の湖を彩るかを競うこの大会では、マリモの密度と鮮やかな緑色が評価の対象となる。ウチダザリガニたちは、より高品質なマリモを求めて高級エリアへ不法侵入を繰り返しており、マリモ側は防犯のための「トゲトゲ化」や、自ら崩れてただの藻屑になる「自壊戦略」を検討せざるを得ない状況だ。

世間の反応は二極化している。「走行するマリモの躍動感がすごい」「夜の湖がイルミネーションみたいで綺麗」と肯定する声がある一方で、「尊厳を踏みにじられている」「ただの移動式捕食待ち状態ではないか」といった懸念の声も多い。特に、一度デコトラに改造されると元の場所に戻れない「迷子マリモ」が急増しており、湖底SNSでは『#マリモ帰宅支援プロジェクト』が立ち上がるなど、救出を求める声が止まない状況だ。