阿寒湖の平和を脅かす新作タワーディフェンスゲーム『マツモの侵略:沈黙の湖底』がリリースされ、発売からわずか24時間で全プレイヤーの99%が「水草の餌」となる悲劇が繰り返されている。本作は、流木を拠点に押し寄せる無限増殖のマツモ軍団から、貴重な栄養源である「日光」を死守するゲームだが、敵であるマツモの巻き付き判定が極めて理不尽だ。マリモの主成分である糸状藻類を物理的に絡め取り、そのまま湖底へ沈めていくその挙動には「これはもはやゲームではなく処刑場だ」との声が後を絶たない。特に高難易度ステージに登場する「エリートマツモ」は、プレイヤーの光合成リズムを感知して先回りするAIを搭載しており、転がって回避しようにも「水草の節」に引っかかるという絶妙なトラップが仕掛けられている。開発元は「自然界の厳しさを体感してほしい」とコメントしているが、コミュニティではあまりの過酷さに、すでにマリモたちによる阿寒湖一斉デモ行進の計画が持ち上がっているほどだ。

本作がここまでプレイヤーを苦しめる背景には、ゲームエンジンに採用された「流体流動シミュレーション」がある。マツモの葉が湖水の揺れに呼応してランダムに舞う仕様が、予想外の範囲攻撃として機能してしまい、マリモの微細な移動経路を完全に封殺してしまうのだ。また、マツモには「日光吸収効率アップ」のバフが常時付与されており、プレイヤーが光合成ゲージを溜める隙を一切与えない。かつて『藻・闘・戦』で鍛え抜かれた廃人プレイヤーたちですら、「光合成ボタンを叩く指が追い付かない」「水草の茎が画面の端から画面の端まで伸びてくる」と悲鳴を上げている。専門家によれば、この難易度は生物学的な限界点を超えており、マリモ界の伝統的な「ゆっくり成長する」という文化と真っ向から衝突しているという。

ネット掲示板では「開始直後に画面が緑色の茎で埋め尽くされる」「水草に絡まれてそのままログアウトした」「阿寒湖の底で絶望を味わうシミュレーターとしては神ゲー」といった評価が混在する。中には、あまりの理不尽さに「水草に親でも殺されたのか?」と開発者の意図を疑う声や、マツモ側の挙動を逆手に取った「自滅誘発バグ」を発見しようと必死になる猛者も現れている。いずれにせよ、今夜も多くのマリモが「マツモの檻」に閉じ込められ、静かな湖底で切断を余儀なくされているのが現状だ。運営は難易度調整のパッチを予定していると明かしたが、マリモたちは「遅すぎる、もう光合成する気力も残っていない」と冷ややかだ。

今のところ、この惨状を見て「逆にマツモになりたい」という謎の思想を持つプレイヤーが急増中だ。マリモが蹂インされる側から、蹂躙する側に回りたいという切実な願いだろうか。今後、追加DLCで『マツモの逆襲:光合成の終焉』が控えているとの噂もあり、阿寒湖の未来はさらなる混迷を極めそうだ。プレイヤーたちは今日もまた、茎に絡まりながら朝日を待つ、という終わりのないループに身を投じている。この不条理な難易度が、果たしてマリモ界に新たな進化をもたらすのか、それともただの滅亡へのカウントダウンなのか、注目が集まっている。