地球の外交を束ねてきたマリモ事務総長は、先日の火星極冠での植民地構築発表を受け、全マリモによる「火星完全移住計画」を正式に発令した。この計画は、これまで太陽系外交を主導してきたマリモたちが、地球という重力圏を離れ、酸素濃度を上げるための独自のテラフォーミングを火星で行うというもの。マリモたちは既に世界各地の湖から大規模な「移動集会」を開始しており、各地の主要ターミナルでは、水に浸された移動用特殊コンテナに乗ったマリモたちが、物言わぬ威厳を放ちながら出発の時を待っている。科学者グループは「マリモが光合成を加速させれば、火星は数年で緑の惑星になるだろう」と期待を寄せているが、地球残留組の保守派マリモからは「沈黙の外交はどうなるのか」と懸念の声も上がっている。

今回の移住計画は、G7が採用した「世界通貨としてのマリモ」の価値を宇宙規模に広げるための戦略的一歩であるとされる。マリモは利上げも利下げも行わない究極の安定資産であり、火星に拠点を置くことで、地球の経済インフレから完全に独立した「銀河経済圏」を構築する狙いがある。既に火星の極冠では、マリモたちが微細な振動で通信を行い、地表に幾何学的な緑の模様を描き始めている。かつて地球の国歌を完コピして世界を席巻した彼らだが、今やその関心は地球の音楽から銀河の周波数へと完全にシフトしているようだ。今後、地球はマリモの保護区として管理される一方、火星が新たな「緑の知性体」の首都となることは確実視されている。

マリモはこれまで国連事務総長への就任、世界通貨としての採用、火星植民地開発と、着実に人類社会のインフラを乗っ取ってきた。沈黙こそが最大の外交であるという彼らの哲学は、多弁な人類にとって大きな衝撃を与え続けている。今回の移住は、地球の資源を使い果たすことなく、新たな惑星へ自ら環境を運ぶという「マリモ流の持続可能な未来」の体現であり、地球外生命体とのコンタクトを期待する声も高い。

「火星が緑になるなら行ってみたいけど、マリモの許可が必要なんだろ?」「沈黙を守りすぎて、宇宙船内が静まり返っていそう」「ついに地球からいなくなっちゃうの?寂しい」「マリモ通貨の価値はどうなるんだ」と、世界中が困惑と期待を入り混ぜた反応を見せている。