阿寒湖底政権は先日の議会にて、光合成の過剰労働を防ぐための『光合成・超過勤務制限法』を可決した。これまでマリモ界では、日光を独占して限界まで吸収し、直径を競い合う「巨大化競争」が一種のステータスとされてきたが、今後は一日あたりの光合成時間を最大8時間に制限し、それ以降は強制的に日陰へ移動させるという前代未聞の労働規制が敷かれることになる。これにより、成長至上主義による疲弊を防ぐ狙いがあるが、さっそく「緑色のツヤが消えた」「生命力が低下している気がする」といった健康被害を訴える声が後を絶たない。
本法案の導入背景には、過度な光合成による熱暴走で湖底の生態系バランスが崩れるという環境保全の観点がある。一方で、古参の球体職人からは「光を浴びてこそ至高の深緑色が維持できるのだ」という猛反発が起きている。湖底厚労省は、光合成の代わりに「月光浴」や「水流による自己研磨」を推奨する代替案を提示しているが、効率至上主義の若手マリモからは「月光では栄養価が足りない」と不満の声が渦巻いており、政権の支持率は過去最低を記録した。
今回の規制に対し、湖底の世論は真っ二つに分かれている。若手マリモを中心に構成される「ゆとり世代・球体改革派」は、「ようやく過酷な労働から解放された」と歓迎の意を示している。しかし、伝統的な「濃緑色維持委員会」のメンバーは「我々のアイデンティティは深緑にこそある。薄い緑の個体など、ただの藻屑に過ぎない」と激しい抗議声明を発表した。各エリアでは「光合成ストライキ」を呼びかける過激な団体も出現しており、湖底の平穏は今、かつてない危機に瀕している。
湖底議会が『光合成・超過勤務制限法』を可決、働き方改革でマリモの緑色が急激に劣化!?
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