湖底バイアスロン界の歴史を揺るがす前代未聞の不祥事が発覚した。今季の開幕戦において、好成績を収めた上位入賞マリモたちが、身体能力を強制的に底上げする『マツモの繊維』を体内に巻き付ける不正行為を行っていたことが判明。射撃と滑走を繰り返す過酷なレースにおいて、マツモのトゲを推進力に変えるという禁断のドーピング手法が横行しており、連盟は緊急の「全固体検査」を実施。これにより、不正に関与したとみられる数千個体のマリモが即座に競技資格を剥奪され、湖底の法廷に引きずり出される事態となっている。
本来、マリモにとってマツモは天敵であり、その鋭いトゲは身体を傷つける恐怖の対象であった。しかし、一部のトップ選手たちはこのトゲを敢えて内側に絡ませることで、回転時の摩擦力を極限まで高める「針刺しブースト」を開発。これにより、本来は鈍重なはずの丸い体躯が、まるで削岩機のような鋭さで湖底を疾走するようになった。しかし、この代償として選手たちの繊維は異常に硬化し、もはや緑の塊というよりは、鋭利な武装要塞へと変貌。湖底の生態系を脅かすレベルの殺傷能力を帯びてしまったことが、今回の摘発の引き金となった。
今回の事件は、近年のマリモスポーツ界における「勝利至上主義」が招いた末路と言える。以前から「マツモの棘(とげ)をどこまで受け入れるか」という議論は専門家の間で行われていたが、ここまで大規模な組織的犯行が確認されたのは史上初である。現在は湖底連盟の特別調査委員会が、不正に関与したマツモの流通ルートと、それらを販売したとされる闇業者の特定を急いでいる。無関係なマリモたちの間では、「次はどんな禁断の植物が持ち込まれるのか」と、さらなる規制強化を懸念する声が広がっている。
このニュースを受け、湖底のネット掲示板では「正当な努力を否定する行為だ」と批判が殺到。「そもそもマツモを巻きつける感覚が理解できない」「トゲが刺さる痛みはどうするんだ」という生理的な拒絶反応を示す意見が多く見られる一方で、「勝つためには何でもやるのがプロ」と一部では擁護論も噴出。専門家からは「このままではマリモの誇りである『球形』が崩壊し、尖った何かに進化させられてしまう」と、種族としてのアイデンティティを危惧する警告が発せられている。
湖底バイアスロンに激震!マツモ不正ドーピング疑惑で「沈黙の繊維」が全押収
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努力して回転速度上げてた俺たちの立場はどうなるんだ