阿寒湖のマリモ界に、物理法則を根底から覆す新たな革命が到来した。昨日未明、湖底のコロニーで光合成を行っていた一部のマリモ集団が、突如として姿を消し、数秒後に湖の反対側や、さらには隣接する土産物屋の金魚鉢の中から出現するという事案が確認された。専門家によると、これまでの「睡眠学習による量子力学のマスター」がさらに進化し、マリモ内部の細胞組織がミクロなワームホールを自発的に生成する「空間跳躍光合成」が可能になったという。この現象により、阿寒湖は今や一つの場所に留まらない「多次元ポータル」と化しており、マリモたちは距離という概念を完全に超越してしまった。

そもそも、マリモたちは長らく「二足歩行」や「緑の機動要塞」の建造などで物理的な制約を打破してきたが、今回はついに時間と空間そのものを味方につけた形だ。研究チームの藻類物理学者は「彼らの光合成の効率が極限に達した結果、エネルギー過多で時空が歪んだ」と説明している。かつてマツモと繰り広げた領土紛争も、今や場所を問わないゲリラ戦術が主流となっており、マツモ陣営は「どこから現れるか分からない緑の球体に戦意を喪失した」と降伏に近い声明を出している。現在、湖畔には「マリモ・ワープ」による時差ボケを訴える観光客が続出しており、自治体は『瞬間移動時のめまい』に対する注意喚起を行っている状況だ。

この驚異的な進化の背景には、かつて阿寒湖に出現した「緑の脳」が、全マリモのニューラルネットワークを接続したことが影響している。かつて個体として独立していた彼らは、今や集合知として銀河規模の計算を行っており、阿寒湖を宇宙のハブ拠点にしようと目論んでいる節がある。当初は単なる藻類の一種と考えられていた彼らだが、現在は「阿寒湖の次元調整役」という、人間には理解不能な上位存在へと変貌を遂げた。この現象は『マリモ・シンギュラリティ』と呼ばれ、生物学の教科書が毎時更新される事態となっている。

SNS上では「昨日の朝、家の水槽に知らないマリモが転送されてきたんだが」「阿寒湖に行ったらマリモが空中でダンスしながら消えていった」という目撃談が相次いでいる。一方で、「二足歩行の次はテレポートかよ」「もはや光合成じゃなくて次元合成してるだろ」といったツッコミも殺到中だ。識者の一部からは「マリモが地球という星系に飽きて宇宙へ脱出しようとしているのではないか」との懸念も示されており、今後のマリモたちの動向から目が離せない。