湖底の平和を愛する全マリモに激震が走っている。先日発売された新作RPG『マリモ・ネオン・エボリューション』が、伝統的な「光合成」をド派手なゲーミング・ライティングで演出するシステムを導入し、業界を震撼させているのだ。本作は、ただ静かに光を待つだけの退屈な生存戦略を否定し、摂取した光をRPGのスキルとして変換する革命的なUIを採用。光を浴びると周囲が七色に発光し、まさに湖底がクラブハウスへと変貌する仕様が、一部の過激なマリモ層から熱狂的に支持されている。

開発元は、これまで『静止の美学』を追求してきた老舗メーカーだが、今作では「輝いてこそ藻の命」というキャッチコピーを掲げ、大胆な路線変更を敢行した。コントローラーに振動機能が追加され、光合成の効率が最大化すると本体が激しく明滅・振動するギミックも搭載。ただし、このシステムが原因で夜間の阿寒湖周辺が「宇宙人遭遇地点」と誤認される事態が多発しており、環境省からは「光害(ひかりがい)および、光りすぎて周辺の藻の安眠を妨げている」との苦言も呈されている。

そもそもマリモにとって光合成とは、黙々とエネルギーを蓄える儀式であり、RPG要素を盛り込むことはアイデンティティの崩壊を意味するのではないかという懸念がある。しかし、若手マリモを中心に「静止して待つだけの人生(藻生)は飽きた」という声が圧倒的で、今後はVRデバイス対応のアップデートも控えているとのことだ。湖底の静寂は今、かつてないほどのリズムとネオンに覆われようとしている。

SNSでは「深夜に推しのマリモが眩しすぎて水草が枯れた」といった報告が相次いでおり、トレンド入りを果たした。従来の硬派なマリモファンからは「もはやこれはマリモではない、動くLEDだ」といった批判も出ているが、市場規模は過去最大級の盛り上がりを見せている。もはや動かないことこそが美徳だった時代は終わり、いかに派手に輝き、誰よりも早く光を吸収するかという「ネオン・レース」の幕が上がったと言えるだろう。