これまで『マリモの戦術:水底の静寂』や『マリモの育成:微動だにしない1000年』といった作品が、「動かないこと」を究極のエンターテインメントへと昇華させてきた。しかし、今回発売された新作『マリモ・デッドロック:0ミリの冒険』は、その一線を越えた。本作は、プレイヤーが操作するマリモが開始直後から「一切の物理演算を拒絶」し、地球の自転すら無視して水底に固定されるという、前代未聞の完全静止型シミュレーターである。開発元は「動こうとする意志そのものがバグ」と断言。コントローラーのボタン入力を検知した瞬間に強制終了し、電源が落ちるという潔いシステムが、逆に「真の静寂を求めるハードコア層」から熱狂的な支持を集めている。
本プロジェクトの背景には、昨今のゲーム界で蔓延していた「不必要な移動」へのアンチテーゼがある。FPS界を席巻した『マツモ・インベージョン』のような理不尽なスピード感や、VR技術による過剰な視覚刺激に疲弊した層にとって、本作の「完全な無」は癒やし以上の宗教的体験と化している。また、光合成すらもゲーム内アクションとして実装せず、プレイヤーがただ画面を眺めることすら許さない「省エネ仕様」は、藻類学の観点からも「最も本質に近いマリモの生活を再現している」と高い評価を得た。湖畔のゲーマーたちは、もはやコントローラーを握ることすら放棄し、水温の変動を感じながらただ沈みゆく時間を慈しんでいるという。
このニュースに対し、ゲーマーたちの反応は二分されている。「ついに我々は神(マリモ)に近づいた」と賞賛する声がある一方で、「そもそもゲームなのか?」という根本的な疑念を抱く層も少なくない。SNS上では、プレイ開始から300時間が経過したプレイヤーが「何も起きないことが、こんなにもドラマチックだとは思わなかった」と涙ながらに語る動画が拡散され、界隈は異様な感動に包まれている。一方で、攻略サイトの掲示板では「開始直後の強制電源オフを回避するグリッチ」が発見されたものの、有志たちによって即座に「そんな邪道はマリモとして恥ずべき行為」と封印されるなど、独自のコミュニティ規律も形成されつつあるようだ。
ついに「移動」の概念が消滅!新作『マリモ・デッドロック:0ミリの冒険』が達成した究極の静止体験
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