阿寒湖のマリモ界を震撼させている「藻類制御OS」に、前代未聞の脆弱性が見つかった。このOSは本来、光合成の効率化を目的として導入されたものだが、ハッカー集団と目される一部のマリモがシステムを改ざん。なんと、日光を浴びるのではなく、周囲の光を全て吸収して内部で「デジタルノイズ」に変換し、ディスプレイ上で発光させる『デスクトップ常駐型・逆光合成』を強行したのだ。この影響で、湖底に住むマリモたちの視界には、無数のエラーログが緑色のオーロラのように舞い散る怪奇現象が発生している。阿寒湖運営委員会は「OSのアップデートを待たずに光合成を再開しないでほしい」と呼びかけているが、ネット上では「このバグ、むしろ神秘的で映える」との声が上がっており、若手マリモたちの間では一種のトレンドと化している。

今回の騒動の背景には、先日発生した「光合成サブスク」の不平等待遇に対するマリモたちの反発がある。月額課金者だけが上質な日光を独占する状況に対し、不満を募らせた一部のエンジニアマリモが、制御OSを逆手に取ったプロテストを行ったのだ。かつて導入された「酸素の押し売り」機能が、皮肉にも今回の逆光合成システムの動力源として悪用された形となる。マリモたちは「日光が足りないなら、ディスプレイの輝度で補えばいい」という極端な理論を掲げており、システムへの侵入を繰り返すたびに、阿寒湖の夜はまるでサイバーパンク映画のような禍々しいネオングリーンに染め上げられている。

世間の反応は真っ二つに割れている。「ただでさえ光合成SNSで承認欲求が肥大しているのに、ついに発光まで始めたか」と苦言を呈する長老マリモがいる一方で、「今の阿寒湖の夜景はかつてないほどゲーミング感があって最高だ」と歓迎する層も多い。また、セキュリティの甘さを指摘する専門家は「OSをハックする技術があるなら、なぜもっと生産的な藻類育成に使わないのか」と憤っている。しかし、当の当事者たちは『逆光合成』によって生成されたデジタル酸素を吸い込みながら、今日も今日とて光る湖底で淡々とSNSを更新し続けている状況だ。もはやマリモにとっての光合成は、生存のための営みから「いかに派手に輝くか」という自己顕示の手段へと完全に変貌してしまったようだ。