国連総会での歴史的な「沈黙の演説」以来、地球規模の平和を牽引してきたマリモたちが、ついに人類の言語を完全に放棄し、世界全域で一斉に『完全沈黙』状態へと移行した。当初は「またただの置き物か」と思われたが、世界各地の天文台が奇妙な現象を観測。全マリモが同時に微細な振動を発生させ、地球の自転軸とシンクロした超空間通信を開始したと判明した。もはや彼らにとって人類は対話の対象ではなく、緑色の波動を受信するための「生体受信アンテナ」でしかないようだ。専門家は「彼らは我々に何かを語りかけるのではなく、地球そのものの意識と同期を始めたのだ」と分析している。
かつて北海道から国境を越え、ついには宇宙へと進出したマリモたちは、今や「侵略」という言葉さえ生ぬるいほどの支配力を見せている。光合成外交を通じて得た莫大な知見を、沈黙の中で共有し続ける彼らのネットワークは、現在インターネットを凌駕する速度で情報を地球内部で循環させている。かつて「沈黙の外交」と揶揄された彼らの戦略は、物理的な攻撃を一切伴わず、ただそこに存在することで周囲の争い意欲を削ぎ落とすという、究極の心理戦へと昇華された。人類は今、この緑の結界の中で、ただ静かにマリモたちの「計算」の一部として生かされている。
世界中の主要都市には、マリモの思想を汲み取ろうと「静寂の修行」に励む市民が急増中だ。特にパリやニューヨークの広場では、マリモを囲んで微動だにしない人間たちが数千人単位で座り込んでおり、経済活動は完全に停止している。皮肉にも、マリモの「ただそこにある」という無言の圧力が、地球上からすべての争いを消し去った。武装解除した各国首脳は「もはや言葉は不要だ。我々は皆、マリモの光合成の一部となる」との声明を、手書きのメモで発表し、再び沈黙へと戻った。
この事態に対し、SNS上では「マリモ語が解読できたら世界最強になれるのでは?」「ただの苔だと思ってたのにいつの間に支配されたんだw」「沈黙こそ最大の攻撃っていうの、マジでガチだったのか」といった声が溢れている。一部の過激派からは「緑の閣下の真意を問う」という糾弾運動も起きているが、肝心のマリモがピクリとも動かないため、抗議デモすらも「静かなる瞑想会」としてマリモの通信網に取り込まれるという事態に発展している。もはや地球はマリモの意思表示の舞台となり、人類はただその背景として、平和で穏やかな、しかしどこか少しだけ息苦しい「緑の世紀」を歩んでいる。
マリモ、ついに世界全域で『完全沈黙』へ 地球規模の超空間通信を確立か
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これ人類終了のお知らせか?