マリモ連邦政府は本日、国際社会に向け「本日をもって光合成を無期限停止する」と緊急声明を発表した。長年、太陽光に依存した生活を送ってきた国民に対し、政府は「光は刺激が強すぎる。我々は今こそ、暗闇という名の至高の安らぎへ回帰すべきだ」と主張。今後は全土を黒幕で覆い、わずかな月明かりすら遮断する『完全漆黒政策』へと移行する。これにより、エネルギー供給源はすべて『雰囲気』へと切り替えられる予定だが、国際藻類サミットでは「ただの引きこもりではないか」と懸念の声が相次いでいる。

この急進的な政策の背景には、昨今の「丸さ」や「立方体化」といった過激な形状変化ブームに対するマリモたちの極度の疲弊がある。形にこだわり続けた結果、多くの住民が「自分を見失った」と訴えており、思考停止こそが唯一の救済策であるという哲学が蔓延しているのだ。政府広報官のモッサリ・ナカノ氏は「光合成をやめれば、お腹も空かないし、他人と形を競う必要もなくなる。我々はただ、底知れぬ静寂の中でじっとしていたいだけだ」と語り、光を求めて水面へと浮上する行為を『旧時代の悪習』と断罪した。

一方、この発表を受けて周辺諸国の藻類界はパニック状態に陥っている。光合成を停止したマリモが放つ独特の「沈黙のオーラ」が国境線を越え、隣接する水草エリアの成長を阻害するのではないかと懸念されているのだ。国連(藻類専門会議)は緊急会合を招集したが、マリモ連邦側は「議事堂の照明を消したため、会議には参加できない」と回答し、暗闇の中に消えていった。専門家は「彼らは今、歴史上もっとも深い眠りにつこうとしている」と分析している。

このニュースに対し、マリモ界の世間からは「ついに悟りを開いたか」「むしろ今まで頑張りすぎた」といった声が上がっている。中には「光合成をしないマリモはただの石では?」という辛辣な意見もあるが、大半の国民はすでに水底の泥の中に身を沈め、外部からの接触を完全に拒絶している様子だ。インターネット上では「#脱・光合成」「#漆黒の安らぎ」といったタグがトレンド入りしており、静かな革命の熱気は冷める気配を見せない。