阿寒湖のマリモが光合成を逆転させ、純度の高い金塊を排出するという驚愕の事態が発生して早一ヶ月。経済界は「無尽蔵の富」に色めき立ち、観光客は一攫千金を夢見て湖畔に殺到している。しかし、忘れてはならない。この金塊排出は、自然の摂理を無視した極めて危険な「生体エラー」に過ぎないのだ。マリモは本来、静かに水中で揺らめく孤高の芸術家であるはずだ。それがなぜ、突如として金融市場を揺るがす錬金術師へと変貌してしまったのか。金塊の重みで湖底の生態系が圧迫され、沈殿物が異常堆積している事実は、科学者たちによっても無視できないレベルに達している。今すぐ排出を停止させ、彼らを本来の穏やかな球体生活へと戻さねば、阿寒湖は『黄金の墓場』と化すだろう。経済的利益よりも、藻類としての尊厳と湖の健全な循環を守ることを優先すべきである。目先の金に目が眩み、私たちは未来の阿寒湖を売り飛ばそうとしているのではないか。自然を支配下に置こうとする傲慢な思考こそが、真の環境破壊の引き金になると警告したい。コラムニスト:藻屑 拾太郎