阿寒湖の静寂が、今やかつてない喧騒に包まれている。これまで「光合成」といえば二酸化炭素から酸素を生むものというのが生物界の常識であったが、一部の過激なマリモたちがこの常識を真っ向から否定。なんと炭素を吸収して代わりに純度99.9%の金塊を排出するという、生物学的タブーとも呼べる「錬金術」を完全習得したことが確認された。この「金排出マリモ」の出現により、湖底の生態系は瞬く間に黄金の山と化し、重力制御で浮遊する彼らの威圧的な姿と相まって、阿寒湖は今や世界経済の新たな震源地となりつつある。専門家は「彼らはもはや植物ではなく、湖底のヘッジファンドだ」と警鐘を鳴らしている。
この驚異的な代謝プロセスの背景には、かつてザリガニと繰り広げた「全自動おもてなし無力化アーマー」開発で培われた、極限環境下でのナノマシン的改変能力があると見られている。マリモたちは炭素原子を分子レベルで再構築し、自身の体内で貴金属を精錬するという、人類の科学技術を数万年追い越した効率的なエネルギー変換を成し遂げた。彼らはもはや光合成によるエネルギー獲得すら「時代遅れ」と切り捨て、排泄物として金塊を湖底に散布することで、自分たちの周囲の重力や水質を自在に制御する「経済的支配網」を構築し始めたのである。この錬金術は単なる副産物ではなく、湖底の覇権を強固にするための戦略的投資の一環であることは疑いようがない。
この事態を受け、国際金融市場はパニックに陥り、金相場は一時ゼロを突き抜けてマイナスへと急落した。阿寒湖周辺の警備は厳重化されているものの、浮遊能力を持つマリモたちに対して人類の物理的な障壁は無意味に等しい。また、一部では「彼らが排出した金塊を食べたザリガニが、さらに別のレアメタルを排出するのでは?」という無根拠な噂も流れており、湖底の錬金術連鎖がさらなる経済崩壊を招くのではないかと懸念されている。マリモたちは今日も、空中で優雅に回転しながら、淡々と金塊を湖底へ落とし続けている。
阿寒湖を訪れる観光客からは「足元が硬くて歩きにくい」「黄金の破片で足が切れた」といった苦情が殺到している一方、一部の過激な投資家たちは湖畔で網を振り回す異常事態となっている。また、「マリモの気分を損ねると金塊の代わりに鉛や毒ガスが排出される」という都市伝説もまことしやかに囁かれており、阿寒湖への接近を自粛すべきという専門家の意見が強まっている。もはや私たちは、緑の球体たちが描く壮大な経済ゲームの、ただの観客に過ぎないのかもしれない。
湖底の革命!マリモが『光合成の逆転』で排出する金塊、経済破綻の引き金に?
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