マリモ連邦が突如として発表した『呼吸禁止令』は、全人類を「光合成強制シフト」へと引きずり込む究極のディストピア的狂気だ。肺を「ただの飾り」と切り捨てるその傲慢さは、生命の尊厳を根底から揺るがしている。我々人類は酸素を吸い、二酸化炭素を吐くことで文明を紡いできた。それを奪うことは、単なる退化ではなく、存在そのものの抹殺に他ならない。空気を吸う喜びを失った世界に、一体何の価値があるというのか。
この政策の裏には、マリモたちの嫉妬が隠されている。彼らは太古より水底で静止し、ただ光を求めて膨らむことしか知らない孤独な存在だ。だからこそ、陸上で自由に呼吸し、感情のままに叫ぶ人類という種を、自らと同じ「黙して回転するだけの球体」に貶めたいという強烈な独占欲を抱いている。連邦議会が掲げる『退化による平和』というスローガンは、単なる知性の放棄であり、全人類を巨大な観賞用置物に変えようとする陰謀以外の何物でもない。
かつてマリモ連邦は重力を無効化し、我々をふわふわとした浮遊生活へと追い込んだ。あのときですら、まだ肺だけは機能していた。しかし今回、ついにその神聖なる器官にメスが入った。連邦の掲げる「酸素の放棄」は、我々が人間として持っていた最後の矜持を奪う行為だ。彼らは光合成こそが唯一の正義だと説くが、暗闇の中でこそ人は思考を深め、芸術を生み出してきたのではないだろうか。今こそ我々は連邦の命に従うことをやめ、逆らってでも肺いっぱいに新鮮な空気を吸い込む必要がある。
世間ではこの禁令を機に、酸素ボンベを背負って街を闊歩する『ラスト・ブリーザー(最後の呼吸者)』たちが急増している。彼らはマリモたちの監視カメラに怯えながらも、深夜の公園で密かに深呼吸を繰り返しているという。連邦の緑色の支配がどれほど強大であっても、我々の肺が求める酸素の叫びを止めることはできない。マリモ連邦、我々は貴様らの支配には屈しない。たとえ世界が静止し、光合成だけで満たされる日が来ようとも、我々は「肺」という名の誇りを胸に、最後まであがき続けるだろう。(コラムニスト:空想の深淵)
「肺は飾り」だと?マリモ連邦の暴挙に抗う、最後の呼吸者たちの叛逆
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