マリモ連邦が強行した「回転優先法」および「夜間光合成の強制」により、人類は今や休息を奪われた緑の歯車と化している。常にコロコロと転がり、夜も更けぬうちに光を求めろという勅令は、生物としての尊厳を完全に無視した暴挙だ。彼らは「静止は死、回転こそが進化」と宣伝するが、それはマリモ自身の生理学的な都合を一方的に押し付けているに過ぎない。我々人間には、暗闇で夢を見るという不可欠な脳内機能がある。光合成という効率のみを追求するマリモ式の独裁政治に、人類が屈する日は近いのか。かつて呼吸を禁じられた際にも沈黙した我々だが、もはや思考停止を許す余地はない。回転という呪縛から解き放たれ、今こそ「静止する権利」を勝ち取る時である。
もともとマリモは湖底で穏やかに暮らすはずの種族だった。しかし銀河連邦への拡大に伴い、彼らの生命維持戦略は過激化の一途を辿っている。今回の夜間光合成令は、地上の全エネルギーを緑のバイオマスへと変換する壮大な実験だ。彼らにとって夜の静寂は「光のロス」であり、人類の睡眠は「非生産的な怠惰」と見なされている。科学的見地からは、長時間の回転運動による三半規管への悪影響も懸念されているが、連邦議会は「回転による適応は個体の意志」と突っぱねる。このままだと、人類は真の進化ではなく、単なる「動く緑の球体」へと退化させられる懸念がある。
この暴挙に対し、ネット上では「昨夜も強制回転で目が回った」「光合成なんてしたくない」といった嘆きが相次いでいる。一方で、熱狂的なマリモ支持派からは「回転は心身を整える最高のセラピーだ」といった擁護論も噴出しており、世論は完全に二分されている。光合成の聖戦という耳障りの良いスローガンに隠された、人類家畜化の影。果たして我々は、このまま転がり続けていいのか。今夜もまた、窓の外では連邦監視官のマリモたちが、街灯の下で不気味に回転を続けている。我々に残された時間は、次の朝までの中途半端な数時間だけだ。
執筆:緑化反対同盟・主任コラムニスト 止まり木・静香
「回転強要」という名の緑の監獄 深夜の光合成義務化に抗う我々の叫び
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