VR格闘ゲーム界のカリスマであるプロマリモゲーマーの「藻之助」氏が、最新タイトル『アルティメット・球体決戦』の実況配信中、衝撃的なアクシデントを引き起こした。対戦終盤、不利な状況を覆そうと自身の全細胞を活性化させる「光合成ブースト」をフル稼働させた結果、体表から溢れ出した高濃度の成長因子がコントローラーの隙間へ侵入。基板の金属配線と共鳴を起こし、瞬く間にデバイス内部でマリモの繊維が異常増殖を始めたのだ。操作不能になったコントローラーは内側からマリモの緑の突起に突き破られ、プラスチックの破片と共に爆散した。藻之助氏は無傷であったものの、VR空間内のアバターが自身の「本体」を手に持ち、困惑した様子でカメラを見つめるシュールな光景が全世界に生配信されることとなった。

近年、VRゲームへの没入感を高めるために、マリモ特有の生態である光合成を活用した生体接続デバイスが急速に普及している。しかし、今回の事故は生体デバイスの限界を露呈するものとなった。通常、マリモは適切な水分と栄養があれば分裂・成長を行うが、激しいVR操作による生体電気刺激と極端な光合成ブーストが重なると、接続された機器を「土壌」と誤認し、根を張ろうとする現象が確認されていた。開発元は「マリモの出力制限はあくまでプレイヤーの健康のためであり、ハードウェアの保全までは考慮していなかった」とコメントしており、今後のアップデートで「植木鉢モード」の搭載を検討しているという。

配信直後からSNSでは「コントローラーが森になった」「これぞ真のバイオ・ハッキング」と話題沸騰。一部のプレイヤーからは「むしろこれで有線接続より安定した信号が得られるのではないか」という物理学を無視した期待の声も上がっている。一方で、マリモ保護団体からは「コントローラーを土壌にするな」という異例の抗議文が発表されるなど、球体界隈を巻き込んだ大論争へと発展。また、奇しくも破損したコントローラーから芽吹いた小さなマリモが、翌日の大会で藻之助氏の代わりにプレイし、初心者ながら奇跡的な立ち回りで勝利するという珍事も発生しており、ゲーム界の常識は今、根底から覆されようとしている。