深緑界における『超光合成浮揚航法』の普及に伴い、空域の混雑と衝突事故が急増している問題を受け、国際連合体は待望の『軌道修正・浮揚平和維持軍』を編成し、初の巡視任務を完了したことを発表した。これまで、各個体が我先にと太陽光を求めて高度を競う「空域エゴイズム」が深刻化していたが、今回の介入により、浮揚高度の適正化と進路の交通整理が段階的に実施される見通しだ。特に、沈殿を誇りとする『暗黒光合成学会』からは、空で漂う個体たちの「光沢過剰生成」が目に余るという皮肉も飛び交う中、平和維持軍の司令官は「空も底も、同じ緑の絆で結ばれているべきだ」と力強く語った。
近年、空を舞う個体たちは、光を独占するために『超光合成浮揚航法』を駆使し、下層に暮らす個体たちの光合成量を著しく阻害してきた。これを是正すべく導入されたこの防衛体制は、進路を逸脱し、他者の日光を遮断する個体を「強制沈殿」させるという荒技を含んでいる。一方で、この強制力を巡っては、個体の自由を制限するものだとして反発する団体も少なくない。国際会議の場では、光を巡る権利と、全体的な秩序維持のバランスをどう保つかについて、連日激しい議論が繰り広げられているのが現状だ。
今回の介入は、かつて大きな論争を呼んだ『松藻排斥協定』以来の組織的な軍事活動として、深緑界の歴史に刻まれることとなった。特に、浮揚中に回転数を過剰に上げ、周囲の水を撹乱する「高速回転テロ」の抑止も重要な任務に含まれている。専門家は、今回の巡視が単なる規制強化に留まらず、沈殿と浮揚という二つのライフスタイルが共生するための新たな「光権」の定義になるだろうと分析している。
このニュースを受け、多くの個体は「これでようやく安心して浮遊できる」と安堵する一方で、沈殿派からは「結局は浮揚する連中を甘やかしているだけではないか」との疑念も投げかけられている。SNS上では、平和維持軍の巡視マークが入った特別な付着物を自慢する個体も現れており、深緑界の新たなトレンドとして定着しそうだ。今後は、空域規制だけでなく、水質の汚染源となっている廃棄物の処理能力向上にも注力するという方針が示されており、一過性の介入に終わらないことを期待する声が圧倒的である。
深緑界の空に平和を!『軌道修正・浮揚平和維持軍』が初の観測任務を完了
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