阿寒湖の至宝であり、マリモ界の伝統を重んじる重鎮、藻利藻三郎氏が、近頃流行の「四角形マリモ」に対する強烈な反対声明を発表した。事の発端は、次世代の若手マリモユニットが「効率的な収納と現代的なシャープさを追求する」として、立方体への構造改革を宣言したことにある。これに対し藻利氏は「我々は太古より、波に揺られながら真円を磨き上げてきた。角を作るなど、もはやそれはマリモではなくただの『緑の豆腐』である」と、怒りをあらわにした。

背景には、SNSでの「インスタ映え」を意識したマリモの形状変化が止まらない現状がある。従来の球体は水槽内での転がりやすさが魅力であったが、若手は「積み木のように重ねてインテリアにしたい」と、光合成の効率を度外視した新形態を提案している。これには学会からも「光合成の光の受光面積が偏る」「水流による自然研磨を否定する愚行」と、真っ当な批判が相次いでいる。

この騒動は、単なる形状の好みを越え、マリモ界における「伝統と革新」の分断を決定的にした。古参ファンからは「角があるなんて、あの子たち本当に夜眠れるの?」と、その不自然な形状を心配する声も上がっている。藻利氏は今後、全国の湖を巡り「円の美学」を説く巡業を行う予定だという。

ネット上では「四角いマリモはもはや工業製品」「角が取れたらただの球体に戻るだけじゃないか」といった冷静なツッコミや、「時代に合わせて進化すべきだ」という若手の主張が入り乱れ、水面下(湖底)ならぬネット上で激しい議論が交わされている。このままでは、マリモの形を巡る聖戦が始まってしまうかもしれない。