阿寒湖のマリモ生産組合は、マリモが放つ独特の緑色の色素と微量な光合成副産物を抽出した高級入浴剤『藻湯(もゆ)』を発売した。この入浴剤は、マリモが長年かけて蓄積した「ぬめり成分」をナノ単位で分解・配合しており、浸かるだけで心身が緑色に癒やされると話題沸騰中だ。一袋1万8000円という強気の価格設定にもかかわらず、美容感度の高い層を中心に即日完売が続いている。生産組合は「マリモを傷つけずに放出された成分のみを採取しているため、エコでラグジュアリーな至高のバスタイムが楽しめる」と胸を張る。

もともと阿寒湖周辺では、マリモが代謝する際に排出する謎の緑色物質が「肌をすべすべにする」として古くから重宝されていた。今回の商品は、その成分を最新のバイオ技術で濃縮・結晶化させたものだ。かつては『光合成発電』や『回転数指標』など産業面での活用が目立っていたマリモ界隈だが、今後は「藻リゾート」を目指したウェルネス産業への本格参入が見込まれている。成分の純度が高いほど価格が高騰する市場動向となっており、湖底では最高純度の「プレミアム・マリモエキス」を巡って、投資家たちが潜水艦をチャーターして採取権を奪い合う事態も発生している。

マリモの代謝物には、特殊なミネラルや抗酸化物質が豊富に含まれていることが近年の研究で判明している。今回の入浴剤ブームにより、阿寒湖の湖面には「高級入浴剤を求めて潜水する富裕層」が列をなす光景が見られるようになった。一方、環境保護団体からは「マリモが自分たちの健康成分を搾取されているのではないか」との懸念も上がっており、今後は収益をマリモの里親制度に還元する方針が固められた。なお、この成分に浸かりすぎると肌がうっすらと緑色に染まるため、翌日の会議が気まずいとの声も上がっている。

SNS上では「入浴剤に入れたら風呂釜がマリモ化しそう」「一万円以上するのに緑色の濁り湯にしかならないなんて最高に贅沢」「これで自分も阿寒湖の一部になれる」と話題だ。一方で、実業家の間では「マリモ関連の投資案件が次々と出てきて、もはや何に投資すればいいのか分からない」と嬉しい悲鳴が上がっており、阿寒湖周辺はまさに空前のグリーン・バブルの様相を呈している。