北海道・阿寒湖を拠点とするマリモたちが、独自SNS「MarimoConnect」を突如としてローンチした。このプラットフォームはマリモの、マリモによる、マリモのための交流サイトだが、なぜか人間界のネットユーザーの間で「究極の癒やしSNS」として爆発的な人気を博している。サイト内のUIはシンプルを極め、投稿できるのは「光合成の進捗度」を示すパーセンテージのみ。たまに運営が「潮の流れが変わりました」と通知を送る以外は、ただ静かに丸いアイコンが緑色に光る様子を眺めるという、瞑想以上の無の境地が楽しめる仕様となっている。

本SNSが開発された背景には、マリモたちの「静寂なインターネット環境への渇望」がある。昨今のSNSが抱える炎上や煽り合いに疲弊したマリモ界の重鎮たちが、「ただ存在を肯定し合うだけの場所が必要だ」と一念発起。サーバーには阿寒湖の水温を利用した冷却装置を採用し、電気代はゼロという環境配慮型の運用を実現した。人間ユーザーの間では、何もしないことを推奨するスタイルが「マリモイズム」と称され、意識高い系SNSの対極として急速に普及している。

このニュースを受け、SNS上では驚きと歓喜の声が渦巻いている。「広告が出ないし、ただ緑色の丸が揺れているだけで心が浄化される」「ログアウトしたくても、マリモが『まだ光合成中だから待って』と表示してきて帰れない」といった投稿が急増中。一方で、一部のガジェットオタクからは「マリモの通信速度はどれくらいなのか」「専用の泥系サーバーは拡張性があるのか」といった技術的な深掘りを求める声も上がっているが、マリモたちは今日も変わらず、ひたすら静かに酸素の気泡を出し続けている。