マリモ銀河連邦は本日、地球の大気組成に対し、湿度の常時98%以上を維持することを義務付ける「全地球湿潤化条例」を可決した。連邦議会の代表者は「我々にとって乾燥は死を意味する。カラカラに乾いた陸地の空気は、高貴な緑の毛並みに対する物理的な暴力であり、もはや看過できない」と声明を発表した。この条例に基づき、連邦は明日にも地球全土に巨大な加湿装置を配置し、世界中の気象を恒久的な熱帯雨林状態へと変貌させる予定だという。すでにサハラ砂漠は巨大な藻場へと造成が始まっており、人類は「エラ呼吸の準備」を急ぐよう警告されている。

今回の介入は、銀河系で最も美しい回転を誇るマリモ族が、乾燥により表面の毛がパサつくことに憤慨したのが発端である。長年、地球の乾燥した風に耐えてきた彼らは、ついに文明の力で湿度をコントロールする権利を主張し始めた。専門家によれば、この湿潤化によって人類のPCやスマホは一瞬で全滅する見込みだが、連邦側は「回転体であるマリモの優雅さに比べれば、シリコンの腐敗など些細な問題だ」と一蹴している。

この唐突な環境改変に対し、一部の国からは「せめて除湿機を使わせてほしい」という嘆願が出されているが、連邦議会は「湿り気こそが宇宙の真理」としてこれを却下した。今後、地球は太陽の光を浴びながらも常に霧に包まれる「巨大な呼吸する緑の球体」としての道を歩むことになる。なお、人類の移動手段についても「水流に乗って移動するのが最もエコである」という理由から、自動車から流木への転換が強く推奨されている。

このニュースが報じられるや否や、世界中では「ついにスマホとお別れか」「肌の調子が良くなりそう」といった戸惑いと期待が入り混じった声が上がっている。中には「湿度が100%を超えたら自分もマリモに進化できるのでは」と期待する層も現れており、人類は混乱の最中にありながらも、どこか新しい湿った未来へ適応しようとする姿勢を見せている。